「ふくふく開運絵馬」永崎ひまる著

公開日: 更新日:

 もういくつ寝るとお正月~♪……だが、まだ世界的には新型コロナウイルスに対して油断がならない状況が続いている。ということで今年最後の本欄では、初詣に行くか行くまいか迷っている人にオススメのおめでたい「開運」本を紹介する。

 本書は、これまでに全国の有名神社に「百年開運大絵馬」を奉納してきた絵馬師の著者が描き下ろした絵馬を収録。仕事運や金運、恋愛&結婚運など目的別の絵馬を見るだけで、気分が上がり、知らず知らずのうちにパワーがもらえるという。

 そもそも絵馬というと願い事を書いて神社に奉納する「掛け絵馬」が思い浮かぶが、自宅に持ち帰り、神棚や部屋に飾ってもいいものだそうだ。

 幸せになるためには、まず自分の土台となる「すべての運」(全体運)を上げることが大切。

 そこで巻頭には、すべての運を上げる開運絵馬が並ぶ。描かれるのは、黄泉(よみ)の国から戻ったイザナギノミコトのみそぎ中に誕生した三貴神「天照大御神」「月読命」「須佐之男命」をはじめとする神々。天然の木曽桧に描かれた絵馬とともに、運気アップのコツや習慣などのアドバイスも添えられる。

 描かれるのは神様だけではない。健康運では疫病から守られる「アマビエ」や、恋愛成就を願う「ハートがいっぱい」の絵馬など、お馴染みの図柄も多数。見ているだけで楽しくなってくる。中には、斬新なアイデアがひらめくという、さまざまな力のある神様が集まる「渋谷スクランブル交差点」や、文化教養レベルが高まることを願って描かれた「祇園・八坂神社前交差点」などのユニークな絵馬もある。

 そして著者が伊勢神宮や東京大神宮、宗像大社などに奉納してきた大絵馬など全71絵馬を収録。

 手にするだけで運気が上がる(はず)。

(ダイヤモンド社 1650円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    注目集まる「キャスター」後の永野芽郁の俳優人生…テレビ局が起用しづらい「業界内の暗黙ルール」とは

  4. 4

    柳田悠岐の戦線復帰に球団内外で「微妙な温度差」…ソフトBは決して歓迎ムードだけじゃない

  5. 5

    女子学院から東大文Ⅲに進んだ膳場貴子が“進振り”で医学部を目指したナゾ

  1. 6

    大阪万博“唯一の目玉”水上ショーもはや再開不能…レジオネラ菌が指針値の20倍から約50倍に!

  2. 7

    ローラの「田植え」素足だけでないもう1つのトバッチリ…“パソナ案件”ジローラモと同列扱いに

  3. 8

    ヤクルト高津監督「途中休養Xデー」が話題だが…球団関係者から聞こえる「意外な展望」

  4. 9

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  5. 10

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?