「穢れ舌」原宏一著

公開日: 更新日:

 レストランの覆面調査事務所の代表、牧村紗英は、OLに人気のレストラン「ユウコの厨房」に調査に行った。この店の経営者で料理研究家の須賀ユウコが現れて料理を説明し、クッキングトークショーの招待状を押しつけた。だが、何かしっくりこない。クッキングトークショーは丸の内の外資系ホテルで行われたが、料理はほとんど助手が作り、たまに手を出しても調味料を入れるタイミングを間違える。そこで、テレビ制作会社のディレクターに相談して、須賀ユウコが売りだそうとしている香辛料タラゴンの自家農園のロケハンを申し込んだが、これも怪しい。(「ユウコの厨房」)

「食の信頼」を傷つける者を調査する調査員が主役の短編3編。

(KADOKAWA 1500円+税)


最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高市政権の物価高対策「自治体が自由に使える=丸投げ」に大ブーイング…ネットでも「おこめ券はいらない!」

  2. 2

    円安地獄で青天井の物価高…もう怪しくなってきた高市経済政策の薄っぺら

  3. 3

    現行保険証の「来年3月まで使用延長」がマイナ混乱に拍車…周知不足の怠慢行政

  4. 4

    ドジャース大谷翔平が目指すは「来季60本15勝」…オフの肉体改造へスタジアム施設をフル活用

  5. 5

    実は失言じゃなかった? 「おじいさんにトドメ」発言のtimelesz篠塚大輝に集まった意外な賛辞

  1. 6

    佐々木朗希がドジャース狙うCY賞左腕スクーバルの「交換要員」になる可能性…1年で見切りつけられそうな裏側

  2. 7

    【武道館】で開催されたザ・タイガース解散コンサートを見に来た加橋かつみ

  3. 8

    “第二のガーシー”高岡蒼佑が次に矛先を向けかねない “宮崎あおいじゃない”女優の顔ぶれ

  4. 9

    二階俊博氏は引退、公明党も連立離脱…日中緊張でも高市政権に“パイプ役”不在の危うさ

  5. 10

    菊池風磨率いるtimeleszにはすでに亀裂か…“容姿イジリ”が早速炎上でファンに弁明