「アメリカは内戦に向かうのか」バーバラ・F・ウォルター著 井坂康志訳

公開日: 更新日:

「アメリカは内戦に向かうのか」バーバラ・F・ウォルター著 井坂康志訳

 コロナ禍が広がっていた2020年3月、ミシガン州知事がロックダウンを宣言した。規制に反対して、武装した数百人のデモ隊が連邦議会議事堂を取り巻いたが、事態は動かなかった。

 37歳のアダム・フォックスはフェイスブックで仲間を集め、州議事堂襲撃を企てるが、FBIに逮捕された。フォックスはFBIの取り調べに対して、「同じようなことを考える連中を刺激するためだった」と答えた。

 過去の内戦と異なり、今日の内戦は異なる民族や宗教から生まれる。ミシガン州はアフリカ系が多い都市部と、白人がほとんどの農村部に分断され、内戦勃発の発火点となりやすい。

 現在のアメリカに潜在する危機を読み解く。
(東洋経済新報社 2640円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    映画「国宝」ブームに水を差す歌舞伎界の醜聞…人間国宝の孫が“極秘妻”に凄絶DV

  2. 2

    「時代と寝た男」加納典明(22)撮影した女性500人のうち450人と関係を持ったのは本当ですか?「それは…」

  3. 3

    輸入米3万トン前倒し入札にコメ農家から悲鳴…新米の時期とモロかぶり米価下落の恐れ

  4. 4

    くら寿司への迷惑行為 16歳少年の“悪ふざけ”が招くとてつもない代償

  5. 5

    “やらかし俳優”吉沢亮にはやはりプロの底力あり 映画「国宝」の演技一発で挽回

  1. 6

    参院選で公明党候補“全員落選”危機の衝撃!「公明新聞」異例すぎる選挙分析の読み解き方

  2. 7

    「愛子天皇待望論」を引き出す内親王のカリスマ性…皇室史に詳しい宗教学者・島田裕巳氏が分析

  3. 8

    TOKIO解散劇のウラでリーダー城島茂の「キナ臭い話」に再注目も真相は闇の中へ…

  4. 9

    松岡&城島の謝罪で乗り切り? 国分太一コンプラ違反「説明責任」放棄と「核心に触れない」メディアを識者バッサリ

  5. 10

    慶大医学部を辞退して東大理Ⅰに進んだ菊川怜の受け身な半生…高校は国内最難関の桜蔭卒