著者のコラム一覧
山上たつひこ

1947年、徳島県生まれ。70年「光る風」で注目され、72年「喜劇新思想大系」でリアルな画風のギャグを確立。74年連載開始の「がきデカ」が社会的ブームに。88年から小説執筆を開始。2014年、原作を担当した「羊の木」(いがらしみきお画)が文化庁メディア芸術祭優秀賞を受賞。著書に「蝉花」「火床より出でて」「大阪弁の犬」「王子失踪す」ほか。

(49)エミューの心のこもった長生キス

公開日: 更新日:
イラスト とり・みき

「ごめん」

 綾瀬は意気消沈した子供の顔でエミューに謝った。

「ぼくが無神経すぎた」

「お湯の入っていない湯船にしゃがんでる人類って、この世で最も間抜けな被写体ね」

 エミューは綾瀬の腕の中で放心していた。自分の発した皮肉をそれと感じることもできない馬鹿馬… 

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【連載】金鳳花のフール

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