著者のコラム一覧
山上たつひこ

1947年、徳島県生まれ。70年「光る風」で注目され、72年「喜劇新思想大系」でリアルな画風のギャグを確立。74年連載開始の「がきデカ」が社会的ブームに。88年から小説執筆を開始。2014年、原作を担当した「羊の木」(いがらしみきお画)が文化庁メディア芸術祭優秀賞を受賞。著書に「蝉花」「火床より出でて」「大阪弁の犬」「王子失踪す」ほか。

(77)白雪姫はよく見れば菩薩の顔

公開日: 更新日:
イラスト とり・みき

 タキグチは麒麟の首のついた玩具の列車にまたがっている男に喋りかけた。彼は汽車の前と後ろに子供を座らせていた。

「無断外出は規則違反ですぞ。お帰りいただかないと」

 タキグチは男の腕をやんわりと掴んだ。

「あんたは当局者かね」

 男は腕を掴まれても穏やかな… 

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【連載】金鳳花のフール

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