「老後をやめる」小林弘幸著

公開日: 更新日:

「老後をやめる」小林弘幸著

 あるアンケートによると、回答者の97%、ほとんど全ての人が老後の生活に不安を感じているという。必要以上の不安は、心の問題だけでなく、自律神経のバランスを崩し、不眠や頭痛などあらゆる不調につながる。老後不安をいかにコントロールするかが、人生の後半戦の幸せを左右するカギとなる。医師である著者は、老後不安をなくすには「老後をやめる」しか方法がないと説く。

 老後をやめるとは、仕事はもちろん、ボランティアや趣味、創作に励むなど生涯現役でいること。そのためには、加齢を理由にやることを減らすのではなく増やすことだという。

 とにかく動き出すための、「やりたいことが見つかる108リスト」など、最期まで充実した人生を送るための心と体の整え方を教えてくれる生き方指南書。

(朝日新聞出版 924円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    安青錦は大関昇進も“課題”クリアできず…「手で受けるだけ」の立ち合いに厳しい指摘

  2. 2

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  3. 3

    マエケン楽天入り最有力…“本命”だった巨人はフラれて万々歳? OB投手も「獲得失敗がプラスになる」

  4. 4

    中日FA柳に続きマエケンにも逃げられ…苦境の巨人にまさかの菅野智之“出戻り復帰”が浮上

  5. 5

    今田美桜に襲い掛かった「3億円トラブル」報道で“CM女王”消滅…女優業へのダメージも避けられず

  1. 6

    高市政権の“軍拡シナリオ”に綻び…トランプ大統領との電話会談で露呈した「米国の本音」

  2. 7

    エジプト考古学者・吉村作治さんは5年間の車椅子生活を経て…80歳の現在も情熱を失わず

  3. 8

    日中対立激化招いた高市外交に漂う“食傷ムード”…海外の有力メディアから懸念や皮肉が続々と

  4. 9

    安青錦の大関昇進めぐり「賛成」「反対」真っ二つ…苦手の横綱・大の里に善戦したと思いきや

  5. 10

    石破前首相も参戦で「おこめ券」批判拡大…届くのは春以降、米価下落ならありがたみゼロ