著者のコラム一覧
増田晶文作家

1960年、大阪生まれ。同志社大学法学部卒。「果てなき渇望」(文藝春秋ナンバー・スポーツノンフィクション新人賞)でデビュー。著書に「稀代の本屋 蔦屋重三郎」「絵師の魂 渓斎英泉」「楠木正成 河内熱風録」「ジョーの夢」「エデュケーション」など多数。

(27)襦袢の裾からチラリと覗く雪の肌

公開日: 更新日:
切り絵・小宮山逢邦

 花魁道中は吉原の華。黒漆に深紅の鼻緒、三つ歯の下駄をしゃなりしゃなり、外八文字で歩けば、打掛から間着そして襦袢の裾が割れ、チラリと覗く雪の肌。

 銀波楼の京藤は、待ち構えていた主人と女将に手を引かれ駿河屋の二階、花魁の到着を今か今かと焦れるお大尽が待つ広間へ向かう。

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【連載】蔦屋重三郎外伝~戯家 本屋のべらぼう人生~

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