「犬を盗む」佐藤青南著

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「犬を盗む」佐藤青南著

 警視庁捜査1課の植村は、資産家のタカ子が自宅で殺された事件を担当。犬が苦手な植村は、現場に到着して冷や汗を流す。タカ子は犬を飼っていたようなのだ。しかし、タカ子の愛犬は1年ほど前に死に、庭に埋められたらしい。現場の状況から顔見知りの犯行と思われたが、近所に住む娘によると、タカ子は気難しく誰も家には近寄らなかったという。

 同じころ、コンビニのアルバイト店員・鶴崎は同僚の松本が犬を飼い始めたと知り、アパートに押しかける。犬には興味がないが、ある事情から松本の身辺を調べているのだ。捜査が難航する中、植村はタカ子が愛犬の死後、新たに犬を飼い始めたことを突き止める。しかし、現場にその犬はいなかった。

 現代のペット事情を織り込みながら、1匹の犬の数奇な運命を描く長編。 (実業之日本社 902円)

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