リアルに鋭く迫る「オンナの小説」特集

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「嫌な女」桂望実著

「嫌な女」桂望実著

 幼い頃から抱えていた寂しさを追いやるように熱心に勉強して弁護士になった石田徹子は、荻原法律事務所で働く若手弁護士。女性弁護士を受け入れてくれる事務所が少ないなか1人で弁護士事務所を開いていた荻原道哉と、人間観察が巧みな事務員・藤田みゆきに助けられながら、なんとか弁護士生活をスタートさせた。

 ある日、そんな徹子のもとに遠い親戚の小谷夏子から、相談が持ち込まれた。婚約を解消した相手から慰謝料を請求されているというのだ。しかし関係者に話を聞くうち、徹子は男に詐欺を働く夏子の本性に気づく。

 対照的な性格の2人の女性の人生を、社会人デビュー時から引退期に至るまで描いた長編小説。奔放な夏子に翻弄されながらも、誰もが孤独を抱えながら生きていることを悟る徹子の考察が胸に響く。

(光文社 1100円)

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