リアルに鋭く迫る「オンナの小説」特集

公開日: 更新日:

「嫌な女」桂望実著

「嫌な女」桂望実著

 幼い頃から抱えていた寂しさを追いやるように熱心に勉強して弁護士になった石田徹子は、荻原法律事務所で働く若手弁護士。女性弁護士を受け入れてくれる事務所が少ないなか1人で弁護士事務所を開いていた荻原道哉と、人間観察が巧みな事務員・藤田みゆきに助けられながら、なんとか弁護士生活をスタートさせた。

 ある日、そんな徹子のもとに遠い親戚の小谷夏子から、相談が持ち込まれた。婚約を解消した相手から慰謝料を請求されているというのだ。しかし関係者に話を聞くうち、徹子は男に詐欺を働く夏子の本性に気づく。

 対照的な性格の2人の女性の人生を、社会人デビュー時から引退期に至るまで描いた長編小説。奔放な夏子に翻弄されながらも、誰もが孤独を抱えながら生きていることを悟る徹子の考察が胸に響く。

(光文社 1100円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    U18高校代表16人の全進路が判明! プロ志望7人、早大&青学だけで計4人、社会人は2人

  2. 2

    「タンス預金2000万円」相続税はどうやってバレる? 税務署が追う“亡き親の出金”

  3. 3

    巨人“37歳大物トリオ”の来季はどうなる?「田中将大は楽天に帰すのでは」の見立てまで

  4. 4

    中学時代をジャージーで過ごした鈴木奈穂子が、法政大女子高から大学に内部進学してNHK人気アナになるまで

  5. 5

    田中将大が楽天を去った本当の理由…退団から巨人移籍までに俺とした“3度の電話”の中身

  1. 6

    小川晶市長の“ラブホ密会”はなぜ許されたのか? 《前橋の有権者の感覚疑うわ》との批判も

  2. 7

    北島三郎(4)「毎日が目標です。後ろへは戻れない」 地元・八王子のイベントで生涯現役宣言

  3. 8

    佐藤輝明「三冠王」なら年俸いくら? メジャー流出阻止へ阪神が用意する破格の条件

  4. 9

    WEST.重岡大毅の結婚にファンの怒りと落胆…“祝福されないアイドル”がやらかす「3つの誤算」

  5. 10

    高市内閣“小幅”改造の真の目的…首相は「挙党体制」を建前に党総裁選のライバル潰しに虎視眈々