朝ドラ「まれ」の好発進を牽引 泯と裕子"W田中"の存在感

公開日: 更新日:

「あまちゃん」以来、5作連続で初回視聴率20%の大台を更新。今週(3月30日)から始まったNHK朝ドラ「まれ」は初回21.2%、2回21.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と順調な滑り出しをみせた。

 父母弟と夜逃げ同然で石川県能登地方に引っ越してきた主人公・希が、やがて世界一のパティシエを目指す成長記。1週目はチャランポランな親父(大泉洋)を家族総出で支えていく様子を描き、分かりやすさに徹している。ヒロインの少女期を演じる松本来夢(11)は、愛くるしい瞳で演技も達者。能登の面々は個性派揃いで「あまちゃん」の焼き直し感たっぷりだが、その中で際立った存在感を放つ老夫婦が一組。塩田職人を演じる田中泯(70)と田中裕子(59)である。

「舞踏家」を名乗る泯は、世界を舞台に活躍するダンサー。国や言葉の壁を越えて体ひとつで訴える表現力は映像の世界でも白羽の矢がたち、映画「たそがれ清兵衛」(02年)の出演以降、「永遠の0」(13年)や「るろうに剣心」(14年)といった大作に多数起用されている。テレビでは大河「龍馬伝」(10年)をはじめ、NHKドラマの御用達バイプレーヤー。オンエア中のソフトバンクのCMでは、堺雅人とお父さん犬以上に中華屋の親父役で存在感を発揮しているのだ。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    狙われた大谷の金銭感覚…「カネは両親が管理」「溜まっていく一方」だった無頓着ぶり

    狙われた大谷の金銭感覚…「カネは両親が管理」「溜まっていく一方」だった無頓着ぶり

  2. 2
    米国での評価は急転直下…「ユニコーン」から一夜にして「ピート・ローズ」になった背景

    米国での評価は急転直下…「ユニコーン」から一夜にして「ピート・ローズ」になった背景

  3. 3
    大谷翔平は“女子アナ妻”にしておけば…イチローや松坂大輔の“理にかなった結婚”

    大谷翔平は“女子アナ妻”にしておけば…イチローや松坂大輔の“理にかなった結婚”

  4. 4
    「ただの通訳」水原一平氏がたった3年で約7億円も借金してまでバクチできたワケ

    「ただの通訳」水原一平氏がたった3年で約7億円も借金してまでバクチできたワケ

  5. 5
    水原一平元通訳は稀代の「人たらし」だが…恩知らずで非情な一面も

    水原一平元通訳は稀代の「人たらし」だが…恩知らずで非情な一面も

  1. 6
    新婚ホヤホヤ真美子夫人を直撃、米国生活の根幹揺るがす「水原夫人」の離脱

    新婚ホヤホヤ真美子夫人を直撃、米国生活の根幹揺るがす「水原夫人」の離脱

  2. 7
    違法賭博に関与なら出場停止どころか「永久追放処分」まである

    違法賭博に関与なら出場停止どころか「永久追放処分」まである

  3. 8
    大谷翔平のパブリックイメージを壊した水原一平通訳の罪…小栗旬ら芸能人との交流にも冷たい視線

    大谷翔平のパブリックイメージを壊した水原一平通訳の罪…小栗旬ら芸能人との交流にも冷たい視線

  4. 9
    小室圭さんが窮地の大谷翔平の“救世主”に? 新通訳&弁護士就任にファンが期待

    小室圭さんが窮地の大谷翔平の“救世主”に? 新通訳&弁護士就任にファンが期待

  5. 10
    「白鵬米」プロデュースめぐる告発文書を入手!暴行に土下座強要、金銭まで要求の一部始終

    「白鵬米」プロデュースめぐる告発文書を入手!暴行に土下座強要、金銭まで要求の一部始終