著者のコラム一覧
二田一比古ジャーナリスト

福岡県出身。大学卒業後、「微笑」(祥伝社)の記者に。その後、「Emma」「週刊文春」(ともに文芸春秋)をはじめ、多くの週刊誌、スポーツ新聞で芸能分野を中心に幅広く取材、執筆を続ける。フリー転身後はコメンテーターとしても活躍。

醜聞にも全く動じず 郷ひろみと松田聖子にアイドルの矜恃

公開日: 更新日:

 先週、「徹子の部屋」に出演した女優の梶芽衣子(70)の話が興味深いものだった。2年前に初めてバラエティー番組に出演するや評判となり他の番組からもオファーが殺到。戸惑った梶だったが、「丁重にお断りした」という。役者がバラエティーに出演はよくあること。高橋英樹(73)のように新たなキャラで成功している人もいる。梶は断った理由を「やっちゃうと、今までの女優生活は何だったということになる。俳優として全うしたいので~」と語った。

 積み重ねた芸を横道にそれることなく貫く。昭和を代表する女優らしい生き方だと思う。俳優、歌手、芸人の世界なら芸道一筋も可能だが、アイドルとなると難しい。アイドルの宝庫、ジャニーズのタレントも解散後、ソロとしてアイドルを続けている人は少ない。

 元SMAPのメンバーも「脱アイドル」に向けて取り組んでいるが、61歳になった今もアイドルを続けているのが郷ひろみ。テレビで歌う姿は昔と変わらず。若手アイドルが束になってもかなわないオーラがある。アイドル維持には強い意志と努力が必要。基本は若さと体形を保つこと。そのために酒をやめ、食事に気を使い、日々のトレーニングも欠かさない規則正しい生活。24時間、アイドル・郷ひろみとして生きている。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    日本は強い国か…「障害者年金」を半分に減額とは

  2. 2

    SBI新生銀が「貯金量107兆円」のJAグループマネーにリーチ…農林中金と資本提携し再上場へ

  3. 3

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  4. 4

    「おこめ券」でJAはボロ儲け? 国民から「いらない!」とブーイングでも鈴木農相が執着するワケ

  5. 5

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  1. 6

    侍Jで加速する「チーム大谷」…国内組で浮上する“後方支援”要員の投打ベテラン

  2. 7

    石破前首相も参戦で「おこめ券」批判拡大…届くのは春以降、米価下落ならありがたみゼロ

  3. 8

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    高市政権の物価高対策「自治体が自由に使える=丸投げ」に大ブーイング…ネットでも「おこめ券はいらない!」