19歳で芥川賞も…綿矢りさが語った栄光と挫折と今と過去

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「原稿がボツになることが続いて、<私は続けたいけど、もう無理なのかな>とボンヤリ思ったことがありました。<うまくいかないならやめてやる>という気持ちより、少しずつ絶望していく感じでしたね。当時は自分なりの“名作”を残したくて、人間関係が複雑に絡み合う壮大な物語を書きたいって思ってました。小説家にもいろんなジャンルの人がいて、それぞれ個性があるのに、自分の個性を無視していたことが失敗の要因です。まったく小説ができなくて、でも一作書き上げようと思って、ほとんどヤケクソに書いたものが通った。良いものを書こうとするより、とにかく小説を創ろうと思ったときに、どうやって書いていたか思い出したんです」

 2012年には「かわいそうだね?」で大江健三郎賞を受賞。14年に2歳年下の一般男性と結婚、15年に第1子を出産した。

「子供が生まれる前は、書く前に“助走の時間”があって、爪を磨いたり、ノートに絵を描いたりして気分が乗ったら執筆してました。今は子供中心の生活なので、時間があったらすぐ書く。子育てを執筆の気分転換と捉えています。小説のメモを携帯に書き残そうとすると、子供が携帯を取ったり、積み木をぶつけたりしてくるので、ひどくなった場合はメモを取るのをあきらめます。忘れてしまう程度の話だったら、もういいかなって(笑い)」

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