安室・小室の引退が象徴 “平成の終焉”と軋み始めた芸能界

公開日: 更新日:

 だが、それは芸能界にとっていいことばかりじゃなさそうだ。

「1998年に年間4億5000万枚も生産されていたCDは2億枚を下回り、今やピーク時の4割以下。シングルはドラマ主題歌になっても売れず、リリースすら見送ることが多いから、そのうち消えてしまうかも知れない。TKブームのように関係者もスタッフも大儲けして、海外出張に旅客機をチャーターなんて、バブリーな話は過去の伝説になろうとしています」と、レコード会社幹部は言う。

■小室の不倫報道がターニングポイントに?

 不倫疑惑を報じ、小室引退のきっかけとなった週刊文春の報道姿勢に批判の声があがっているが、芸能界と芸能マスコミのあり方も、ひとつの区切りを迎えている。

「出版、とりわけ雑誌もマーケットとしては約20年前のピーク時の半分の規模になってしまいました。世間の反響にかかわらず、権力に立ち向かい、有名人の私生活を暴くという路線を今後も続けていくことができるかどうか、むずかしい局面にある。部数が出なければ、芸能プロとのバーター取引も減る。大物からも相手にされない。それならばと不倫などの私生活をネタにしようにも、今回のような世間の逆風に加え、事実でも名誉毀損で訴えられ敗訴という流れが続けば扱えなくなってしまう」(出版関係者)

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    松井秀喜氏タジタジ、岡本和真も困惑…長嶋茂雄さん追悼試合のウラで巨人重鎮OBが“異例の要請”

  2. 2

    7代目になってもカネのうまみがない山口組

  3. 3

    巨人・田中将大と“魔改造コーチ”の間に微妙な空気…甘言ささやく桑田二軍監督へ乗り換えていた

  4. 4

    福山雅治のフジ「不適切会合」出席が発覚! “男性有力出演者”疑惑浮上もスルーされ続けていたワケ

  5. 5

    打者にとって藤浪晋太郎ほど嫌な投手はいない。本人はもちろん、ベンチがそう割り切れるか

  1. 6

    文春が報じた中居正広「性暴力」の全貌…守秘義務の情報がなぜこうも都合よく漏れるのか?

  2. 7

    DeNA藤浪晋太郎がマウンド外で大炎上!中日関係者が激怒した“意固地”は筋金入り

  3. 8

    収束不可能な「広陵事件」の大炎上には正直、苛立ちに近い感情さえ覚えます

  4. 9

    横浜・村田監督が3年前のパワハラ騒動を語る「選手が『気にしないで行きましょう』と…」

  5. 10

    吉村府知事肝いり「副首都構想」に陰り…大阪万博“帰宅困難問題”への場当たり対応で露呈した大甘な危機管理