元プロボクサー薬師寺保栄さん 筋トレ重ねマッチョマンに

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 華麗な足さばきと鋭い右ストレートを武器に、1990年代前半のプロボクシング界を席巻した元WBC世界バンタム級チャンピオンの薬師寺保栄さん(49)。94年12月には、好戦的なファイトスタイルとビッグマウスで熱狂的人気を誇った“浪速のジョー”辰吉丈一郎さん(48)との激闘を制し、ファンを魅了した。さて、今どうしているのか。

 取材で訪れたのは名古屋市営地下鉄・新栄町駅から徒歩5分の薬師寺ボクシングジム。待つこと数分、「ごめんごめん!」と言いながら、洗濯物を抱えた薬師寺さんが現れた。肌は黒光りし、カラダは筋骨隆々だ。

「僕がボテボテに太っていたら誰もジムに来ないと思うんです。現役時代は6、7キロ減量し、バンタム級の53・5キロで試合に臨んでいましたが、今は、当時禁止されていた筋トレをやってます。体重70~71キロで体脂肪率14%くらい。3年前には、ボディービル大会への出場をオファーされました。でも『減量して65キロの階級で出ましょう』と言われて『絶対やらん!』って断りましたよ。減量なんて、二度としたくないですね(笑い)」

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