人の使命感を描くも…「最後の忠臣蔵」ラストの切腹に疑問

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 14日は赤穂浪士の討ち入りの日。元禄15(1702)年のこの日、大石内蔵助ら四十七士が吉良上野介を討ち果たした。本作は生き残った赤穂侍の物語。池宮彰一郎の小説を映画化した。

 討ち入りから16年。大石の使用人だった瀬尾孫左衛門(役所広司)は大石の娘の可音(かね・桜庭ななみ)と暮らしていた。彼は討ち入り前に大石から「わが子を頼む」と命じられて逐電、以来可音を守ってきた。ある日、人形浄瑠璃を見物した可音は豪商・茶屋四郎次郎の息子から求婚される。だが孫左衛門に恋心を抱く可音は決心できない。そんな中、同じく生き残りの寺坂吉右衛門(佐藤浩市)に可音の存在を知られ、孫左衛門は刀を抜いて追い払う。やがて可音は婚礼を承諾し、茶屋家に向かうのだった……。

 作品から漂うのは武士道の忠義心よりも人の使命感だ。孫左衛門は敬愛する大石の忘れ形見を命がけで守ろうとし、親しい者にも自分たちの素性を明かさない。仲の良かった吉右衛門さえ斬ろうとする。前半はこうした地味な忍耐の描写が続くが、忠臣蔵を土台にしているため見応えがある。

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