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二田一比古ジャーナリスト

福岡県出身。大学卒業後、「微笑」(祥伝社)の記者に。その後、「Emma」「週刊文春」(ともに文芸春秋)をはじめ、多くの週刊誌、スポーツ新聞で芸能分野を中心に幅広く取材、執筆を続ける。フリー転身後はコメンテーターとしても活躍。

ホリプロ<1>稼ぎ頭山口百恵の引退を乗り切った危機管理力

公開日: 更新日:

 桜田淳子小泉今日子中森明菜アイドルを輩出した番組となったが、百恵の第一印象は暗いイメージがあり、アイドル向きじゃないと見る人も少なくなかった。堀氏が獲得した理由も「当初、石川さゆり・森昌子と組ませて“ホリプロ3人娘”で売り出す予定でしたが、さゆりは演歌向きと判断。別な事務所の桜田淳子を入れて3人組にした」と回顧している。

 3人の中でも異彩を放つ百恵の売り出しにはホリプロの戦略があった。どんなにいい素材の子でもどう生かすかが事務所の手腕。歌手が食材ならマネジャーは料理人。百恵の特徴を生かし「ひと夏の経験」を皮切りに「性春路線」という意味深な歌詞で無表情を演出。既成のアイドルの概念を破り、百恵は一気にスターの座を駆け上がった。

 ホリプロは業界の既成概念打破。東宝とタッグを組み映画にも進出。三浦友和とのコンビで大ヒット。百恵はアイドルの中でも別格の存在になった。ひとりのスターの誕生は事務所の歴史も動かす。ホリプロの自社ビルも「百恵が建てたようなもの」といわれたこともあったが、堀氏の目標だった「芸能プロを一企業として社会に認知させたい」との思いは自社ビルで完成した感もある。

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