役者は存在感が命 努力しても必ず手に入るわけではない
漫画家の蛭子能収も一時期は重宝され、故・市原悦子主演の2時間ドラマ「おばさんデカ」では夫役までやった。あの長崎弁なまりの垢抜けない感じは蛭子さんならではの持ち味だ。また、麿赤兒や田中泯ら舞踏家兼業俳優の存在感も相当なもので、そこに存在するだけで空気が一変する。
演技力は努力して磨けばなんとかなるかもしれないが、存在感は努力しても必ず手に入れられるものではない。「何をやっても〇〇」というのは一見、批判にも思えるが、実は最高の褒め言葉だったりして。