著者のコラム一覧
影山貴彦同志社女子大教授

▽かげやま・たかひこ 同志社女子大学学芸学部メディア創造学科教授。1962年、岡山県生まれ。早大政経学部卒。86年に毎日放送入社、「MBSヤングタウン」ほかテレビとラジオの番組を手掛ける。ABCラジオ番組審議会委員長、GAORA番組審議会副委員長、日本笑い学会理事。著書に「テレビドラマでわかる平成社会風俗史」(実業之日本社)、「おっさん力」(PHP研究所)、「テレビのゆくえ」(世界思想社)など。

「R-1ぐらんぷり」“無観客”がもたらしたエンタメの可能性

公開日: 更新日:

 ピン芸人のナンバーワン決定戦「R―1ぐらんぷり2020」の決勝が8日、無観客で生放送された。新型コロナの影響で、ギリギリのタイミングで放送枠を外しにくかったりスポンサーの兼ね合いなどもあり、無観客という苦渋の選択が視聴率に影響を及ぼすのではとネガティブに見る向きもあったが、結果的に新たなエンタメの可能性をしっかり見せてくれた。大金星だ。

 優勝したマヂカルラブリー野田クリスタルの言葉が象徴的で「桂文枝師匠が最初に僕に1票入れてくれて……」とプロに向けて全力をぶつけた“芸人としての底力”を感じさせた。

 会場に観客を入れたお笑いバトルは客の笑いに審査が流れる。僕も審査員をやらせていただくことはあるが、審査員も会場につられて笑ってしまう。「芸人は客が育てるもの」といわれるが、歴代のR―1王者にアキラ100%のような一発芸、ハリウッドザコシショウのキワモノ系が多いのも、会場の雰囲気によるところが大きい。野田クリスタルは「完全なる無観客の中でやるネタ番組よりは全然マシ」と動じなかった。上沼恵美子も自身のラジオで無観客テレビ収録を行ったことに「なんの支障もなかった、観客ナシでしゃべり続けるラジオで鍛えている人間は無観客には動じない」と賛成票を投じている。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高市首相の沖縄「慰霊の日」追悼スピーチは99%安倍元首相のコピペ…唯一の違いは旧日本軍の神聖化

  2. 2

    福岡ローカル「西鉄」が"本業"以外で大躍進のワケ 国際物流事業は国内4位でコロナ禍の営業収益は12%増

  3. 3

    高市首相の“恥”行動が海外に飛び火! 英タイムスがG7外交をディスり、英FTは国内財界との没交渉ぶりを暴露

  4. 4

    歌手・小椋佳さん「たばこの煙が悩みを解いてくれた」…82歳の今も週1でコンサート

  5. 5

    西武が交流戦初Vも…ワガママエース今井達也の放出こそが“最大の補強”だった説

  1. 6

    AKB峯岸みなみの“丸刈り写真” 世界中で相次ぐ目撃情報の謎

  2. 7

    【高校野球怪情報】沖縄尚学・末吉良丞“プロ回避”に現実味…左肘不安で浮上する「東都の名門」の影

  3. 8

    『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』オールキャリアを代表する傑作のトリセツに注意セヨ

  4. 9

    『グッド・デイ・サンシャイン』一筋縄ではいかないヘンテコこそが中期のすべて

  5. 10

    東京ビートルズの番組が、ビートルズ来日から60年後となる日に放送決定