佳境の「スカーレット」スピンオフ週から消えない違和感

公開日: 更新日:

「ヒロイン・喜美子の話は、失敗続きの末についに古信楽の焼き物を完成させ、陶芸家としての名声を得た第18週(2月3~8日)で終わっているんです。死に物狂いで穴窯に薪を投入するシーンと赤い炎の映像が、このドラマの最大の見せ場だったというわけですよ。さて、残り1カ月半をどうするか。そうだ、イケメンを使ってスピンオフをつくっちゃおうというわけで、林遣都の大野信作、伊藤健太郎の武志を主人公にした“おまけ”をくっつけた。さらに、稲垣吾郎というサプライズも盛り込んだのだから、違和感があるのは当たり前ですよ」(テレビ番組構成作家)

 おかげで、一瞬、地上波視聴率20%を上回ったが、主演の戸田に華がなく、ドラマの舞台も後半はずっと焼き物の里ばかりと退屈で、あげくに涙の病気ものというのでは、朝から暗い気分になる。8作続いてきた朝ドラの全話平均視聴率20%台の記録も、「スカーレット」で途切れそうだ。

(コラムニスト・海原かみな)

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阪神・梅野がFA流出危機!チーム内外で波紋呼ぶ起用法…優勝M点灯も“蟻の一穴”になりかねないモチベーション低下

  2. 2

    梅野隆太郎は崖っぷち…阪神顧問・岡田彰布氏が指摘した「坂本誠志郎で捕手一本化」の裏側

  3. 3

    国民民主党「選挙違反疑惑」女性議員“首切り”カウントダウン…玉木代表ようやく「厳正処分」言及

  4. 4

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず

  5. 5

    本命は今田美桜、小芝風花、芳根京子でも「ウラ本命」「大穴」は…“清純派女優”戦線の意外な未来予想図

  1. 6

    巨人・戸郷翔征は「新妻」が不振の原因だった? FA加入の甲斐拓也と“別れて”から2連勝

  2. 7

    時効だから言うが…巨人は俺への「必ず1、2位で指名する」の“確約”を反故にした

  3. 8

    石破首相続投の“切り札”か…自民森山幹事長の後任に「小泉進次郎」説が急浮上

  4. 9

    今田美桜「あんぱん」44歳遅咲き俳優の“執事系秘書”にキュン続出! “にゃーにゃーイケオジ”退場にはロスの声も…

  5. 10

    参政党のSNS炎上で注目「ジャンボタニシ」の被害拡大中…温暖化で生息域拡大、防除ノウハウない生産者に大打撃