大相撲は無観客では成り立たない…プロ野球との決定的違い

公開日: 更新日:

 新型コロナウイルス騒動で、スポーツ競技は、開催されても、軒並み無観客になっている。で、テレビを見ていて、それほど違和感がないのは野球だ。プロ野球でもかつてパ・リーグは、いつもスタンドはガラガラだったし、今でも大学野球は、早慶戦を除けば、学ラン応援団とチアリーダーと暇そうな学生だけという試合は少なくない。

 テレビカメラが追うのはバッテリーとバッター、打球が飛べば野手や走者で、観客席が映るのは、バックネットとホームランかファウルボールの時ぐらいだから、観客がいなくてもほとんど気にならない。

 サッカーは制裁処分でしばしば無観客ゲームはあるし、ゴルフは荒天でギャラリーを入れないことがあった。グリーン回りがすっきりして、かえってコースがきれいに見える。ラグビーや陸上、水泳も、観客がいなくてもテレビ観戦にとくに問題はなさそうだ。

 客がいないと、「催し」そのものが成り立たないことがはっきり分かったのは、大相撲である。歓声がないから、テレビからも、力士のすり足、行司の衣擦れ、横綱が土俵入りで大きく吐き出す息などの音声が鮮明に聞こえて、それはそれで新しい興趣なのだが、やはり物足りない。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人がソフトB自由契約・有原航平に「3年20億円規模」の破格条件を準備 満を持しての交渉乗り出しへ

  2. 2

    長瀬智也が国分太一の会見めぐりSNSに“意味深”投稿連発…芸能界への未練と役者復帰の“匂わせ”

  3. 3

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  4. 4

    元TOKIO松岡昌宏に「STARTO退所→独立」報道も…1人残されたリーダー城島茂の人望が話題になるワケ

  5. 5

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  1. 6

    西武にとってエース今井達也の放出は「厄介払い」の側面も…損得勘定的にも今オフが“売り時”だった

  2. 7

    立花孝志容疑者を追送検した兵庫県警の本気度 被害者ドンマッツ氏が振り返る「私人逮捕」の一部始終

  3. 8

    日吉マムシダニに轟いた錦織圭への歓声とタメ息…日本テニス協会はこれを新たな出発点にしてほしい

  4. 9

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  5. 10

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…