伊藤健太郎代役にJr.起用の副産物 ジャニーズも渡りに船

公開日: 更新日:

 これは明治座にしてみれば渡りに船。ジャニーズにしても、これを機に明治座との関係が強まり、今後は明治座でのジャニーズ公演が増えていくのではないかというのである。ある演劇ライターはこう言う。

「凄いのは、ジャニーズの売り方ですよ。原主演の発表翌日、ことしデビューしたアイドルグループ『Snow Man』メンバーらの舞台をプッシュする動画がジャニーズ公式アカウントに続々投稿されるなどして、『#原主演』がJ―POPのトレンド入りしてしまったのです。『ファミリークラブ』という名称のジャニーズファンクラブでは、よくある手法らしく、○○クンの後輩だとか、人気の所属タレントの名前を出すなどして、応援を呼び掛けたのです。それにすぐに応えるファンといい、とてもまねはできません」

 この動員力を使いジャニーズは毎年、帝劇の年間スケジュールの大部分を堂本光一らの公演で埋めている。

「決まってジャニーズは年間で5カ月まで。6カ月つまり半年以上となると、帝劇が事実上のジャニーズ劇場になってしまうから帝劇が歯止めをかけている」と、演劇業界では言われているらしい。

 とはいえ、ただでさえ演劇の劇場はチケットをさばくのが難しいところ、コロナ禍でますます苦境に陥っている。ジャニーズの助けで伊藤健太郎事件によるダメージを受けずに済んだ明治座はジャニーズに頭が上がらなくなりそうだ。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  2. 2

    マエケンの「DeNA入り」が急浮上! 古巣広島まさかのNO、巨人はマー君が足かせで動けず

  3. 3

    DeNA次期監督候補に谷繁元信氏が浮上…南場智子オーナーのイチオシ、本人も願ったりかなったり

  4. 4

    サッカー界で囁かれる森保J・長友佑都の“お役御免”と大物選手の代表復帰

  5. 5

    参政党の党勢拡大に早くも陰り…「聖地」加賀市で“親密”現職市長が惨敗落選の波乱

  1. 6

    公明党が「自民との連立離脱も辞さず」の背景…まさかの“国政撤退”もあり得る深刻事情

  2. 7

    巨人が楽天・辰己涼介の国内FA争奪戦に参戦へ…年齢、実績的にもお買い得

  3. 8

    ドジャースの“朗希タンパリング疑惑”で大迷惑!米29球団&日本プロ球団こぞって怒り心頭の納得理由

  4. 9

    号泣の渋野日向子に「スイングより、歩き方から見直せ!」スポーツサイエンスの第一人者が指摘

  5. 10

    草間リチャード敬太容疑者が逮捕…コンビニバイトと掛け持ちの苦労人だったが横山裕のセレクトに難あり?