松たか子「大豆田とわ子」がディープなファンを掴んだワケ

公開日: 更新日:

「世帯視聴率だけを狙うと、どうしても予定調和というか、展開がある程度予測できそうな作りになりがちですが、『まめ夫』は近年の連ドラでは明らかに異質。拒絶する人もいる一方で、ハマる人がいるのも分かります」と語るのはテレビコラムニストの亀井徳明氏。

 亀井氏は「適度にお約束がありながら、いい感じで視聴者をはぐらかすところに心地よさがある」と、こう続ける。

市川実日子さんが演じたとわ子の親友が第6話で他界。ザワついた視聴者を、その1年後に時間を移した第7話でオダギリジョーさんを登場させることで、一気に前のめりにさせました。かといってオダギリさんが全部持っていったわけではない。“元夫1”の松田さんは掴みどころのなさと色気が独特なキャラですが、オダギリさんもその路線で妖しさだらけ。かぶりそうな2人の魅力を両立させているのは凄い。同時に元夫2と3のキャラもしっかり輝かせながら、30代、40代の心の機微も描く、脚本と演出の絶妙なバランス感覚が素晴らしいですね」

 初回に1話限りの結婚詐欺師役で斎藤工(39)を登場させるなど、「そのキャスティング力に驚かされます。久々に、プロデューサーの“自分が見たいものを作る”という強い意志と行動力を感じました」(制作会社関係者)。

 ディープなファンは確実に掴んでいそうだ。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阪神・梅野がFA流出危機!チーム内外で波紋呼ぶ起用法…優勝M点灯も“蟻の一穴”になりかねないモチベーション低下

  2. 2

    梅野隆太郎は崖っぷち…阪神顧問・岡田彰布氏が指摘した「坂本誠志郎で捕手一本化」の裏側

  3. 3

    国民民主党「選挙違反疑惑」女性議員“首切り”カウントダウン…玉木代表ようやく「厳正処分」言及

  4. 4

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず

  5. 5

    本命は今田美桜、小芝風花、芳根京子でも「ウラ本命」「大穴」は…“清純派女優”戦線の意外な未来予想図

  1. 6

    巨人・戸郷翔征は「新妻」が不振の原因だった? FA加入の甲斐拓也と“別れて”から2連勝

  2. 7

    時効だから言うが…巨人は俺への「必ず1、2位で指名する」の“確約”を反故にした

  3. 8

    石破首相続投の“切り札”か…自民森山幹事長の後任に「小泉進次郎」説が急浮上

  4. 9

    今田美桜「あんぱん」44歳遅咲き俳優の“執事系秘書”にキュン続出! “にゃーにゃーイケオジ”退場にはロスの声も…

  5. 10

    参政党のSNS炎上で注目「ジャンボタニシ」の被害拡大中…温暖化で生息域拡大、防除ノウハウない生産者に大打撃