著者のコラム一覧
吉田隆記者、ジャーナリスト

1984年に写真週刊誌「FRIDAY」の創刊準備メンバーとして専属記者契約を結ぶ。87年の大韓航空機爆破事件では、犯人の金賢姫たちが隠れていたブダペストのアジトを特定、世界的に話題となる。初代「張り込み班チーフ」として、みのもんたや落合博満の不倫現場、市川染五郎(現・松本幸四郎)や石原慎太郎の隠し子、小渕恵三首相のドコモ株疑惑などジャンルを問わずスクープ記者として活躍。

<64>愛犬イブを偲ぶ会の時間になっても、早貴被告はスマホで会話を続けた

公開日: 更新日:

「時間だから後でまた、かけるね」

 そう言って切ればいいのに、彼女はそれをしなかった。タマにしか電話ができない相手か、後でかけられない相手か、それとも早貴被告が電話を簡単に切れない相手なのだろうか。

 警察ならこの時の通話記録は持っているから、誰との会話なのか把握しているハズだ。しかし私にはそんな権限はない。が、どうしてもこの時の通話相手が気になる。

 早貴被告が逮捕される前から、私はこの時の通話相手が覚醒剤に関わっている者ではないのかと密かに思っていた。何度も記しているが、警察は私に一度も接触をしてこなかったので、この情報を話したことはない。

 何度も呼ばれて事情聴取を受けていたマコやんも、この晩のことは聞かれなかった。

「ワシもあの日(5月10日)のことはハッキリと覚えとるよ。ドラ子が来たし、ワシは会ってはいないけど沖縄の怪しいヤツも来た。警察からはこのこと、何も聞かれなかったな。早貴が長電話の後で機嫌が良くなったことも聞かれてない。ワシもヨッシーと一緒で、あの電話の相手が怪しいと思っとるんや」

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