著者のコラム一覧
松尾潔音楽プロデューサー

1968年、福岡県出身。早稲田大学卒。音楽プロデューサー、作詞家、作曲家。MISIA、宇多田ヒカルのデビューにブレーンとして参加。プロデューサー、ソングライターとして、平井堅、CHEMISTRY、SMAP、JUJUらを手がける。EXILE「Ti Amo」(作詞・作曲)で第50回日本レコード大賞「大賞」を受賞。2022年12月、「帰郷」(天童よしみ)で第55回日本作詩大賞受賞。

息子であることの定年を迎えた…父の他界と55歳の誕生日に思ったこと

公開日: 更新日:

 ロシアがウクライナ侵攻を開始した昨年は、54歳のぼくの気の休まることがない一年でもあった。新しいことをいくつか始めたのだ。4月から福岡RKBラジオ「田畑竜介グローアップ」に毎週生出演、時事性の高いことを忌憚なく話している。夏の参院選で山添拓候補の街宣に足を運んだら、ぼくを見つけた日本共産党の方が撮った山添さん(初対面でした)とのツーショットがネットに拡散した。隠すつもりもないから事後には関連取材も受けた。その余波で石破茂小川淳也等の与野党議員と対話することに。田中康夫、中森明夫、島田雅彦という長年私淑してきた年長の作家の方々とのご縁ができたのも嬉しい出来事だった。そして9月、本連載がスタート──。

 本業の音楽についても手を休めないよう、昨年はこれまで以上に精力を注いだ。2010年スタートのNHK-FM「松尾潔のメロウな夜」は、先ごろ無事に放送500回を迎えた(鈴木雅之さんがお祝いに駆けつけてくれたのは嬉しかった)。2019年からの私塾的音楽イベント「松尾潔のメロウな夜間授業」は、コロナ禍による中断を幾度かはさみながらも5月にようやく最終講義を終えた。映画ホイットニー・ヒューストン』の字幕監修、天童よしみさんへの詞提供、この国を代表する詩人・吉増剛造さんとの公開対談といった新しい挑戦には大きな手ごたえがあった。本紙企画で実現した早見優さんとの40年越しの邂逅にも、何かの始まりを感じている。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    横浜・村田監督が3年前のパワハラ騒動を語る「選手が『気にしないで行きましょう』と…」

  2. 2

    文春が報じた中居正広「性暴力」の全貌…守秘義務の情報がなぜこうも都合よく漏れるのか?

  3. 3

    マツコが股関節亜脱臼でレギュラー番組欠席…原因はやはりインドアでの“自堕落”な「動かない」生活か

  4. 4

    松井秀喜氏タジタジ、岡本和真も困惑…長嶋茂雄さん追悼試合のウラで巨人重鎮OBが“異例の要請”

  5. 5

    巨人・田中将大と“魔改造コーチ”の間に微妙な空気…甘言ささやく桑田二軍監督へ乗り換えていた

  1. 6

    5億円豪邸も…岡田准一は“マスオさん状態”になる可能性

  2. 7

    小泉進次郎氏8.15“朝イチ靖国参拝”は完全裏目…保守すり寄りパフォーマンスへの落胆と今後の懸念

  3. 8

    渡邊渚“初グラビア写真集”で「ひしゃげたバスト」大胆披露…評論家も思わず凝視

  4. 9

    「石破おろし」攻防いよいよ本格化…19日に自民選管初会合→総裁選前倒し検討開始も、国民不在は変わらず

  5. 10

    大の里&豊昇龍は“金星の使者”…両横綱の体たらくで出費かさみ相撲協会は戦々恐々