高橋幸宏さんは多彩で多才の人 音楽、映画、ファッションに通じた「人生の達人」の足跡

公開日: 更新日:

「YMОでは、音楽の方向性をめぐって、細野さんと教授(坂本龍一)が顔を合わせないほど険悪な時期もありましたが、そんなとき、2人の間を取り持ったのが幸宏さん。YMОが『散開(解散の意味)』まで5年持ったのは幸宏さんの人柄によるところが大きく、グループに最も貢献したと思います」と続けた。

■「いつもおしゃれで、生き方自体が格好良い」

 晩年は軽井沢に移住し、フライフィッシングを楽しんだりしつつ、音楽活動を続けたそうだ。人脈が広く、いろんな才能と、さまざまなユニットを組み、幸宏さんの呼びかけで原田知世らが集まったバンド「pupa(ピューパ)」では、メンバーの衣装デザインまで手掛けた。

「日本の音楽の先端を走り、うんと前に進めたひとり。いつもおしゃれで、生き方自体が格好良く、だからこそ若い世代からもリスペクトされていました」(加藤氏)

 脳腫瘍の摘出手術を受けた後も、前向きで、クリエーティブ。誤嚥肺炎のため、70歳の若さでこのほど亡くなったが、人生の達人だったにちがいない。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    突然告げられた強制米留学、現地では毎日ドミニカ人全員に飯を奢り続け、球団の領収書を切った

  2. 2

    中居正広氏は法廷バトルか、泣き寝入りか…「どちらも地獄」の“袋小路生活”と今後

  3. 3

    全英V山下美夢有の「凱旋フィーバー」は望み薄…6年前の渋野日向子と決定的な違いとは?

  4. 4

    酷暑の大阪万博会場を歩いたら“地獄”だった! 午後の気温は40度近く、大屋根リングはガラガラ

  5. 5

    中山美穂「香典トラブル」で図らずも露呈した「妹・忍」をめぐる“芸能界のドンの圧力”

  1. 6

    長渕剛がイベント会社に破産申し立て…相次ぐ不運とトラブル相手の元女優アカウント削除で心配な近況

  2. 7

    東洋大姫路(兵庫)岡田監督「大学からは『3年で』と言われたけど、ナンボ何でも無理ですと」

  3. 8

    山下美夢有が「素人ゴルファー」の父親の教えでメジャータイトルを取れたワケ

  4. 9

    中村芝翫に別れたはずの愛人と元サヤ報道…夫が不倫真っ只中でも妻・三田寛子は家族写真投稿の複雑胸中

  5. 10

    ドジャース佐々木朗希“ゴリ押し”ローテ復帰が生む火種…弾き出される投手は堪ったもんじゃない