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桧山珠美コラムニスト

大阪府大阪市生まれ。出版社、編集プロダクションを経て、フリーライターに。現在はTVコラムニストとして、ラジオ・テレビを中心としたコラムを執筆。放送批評誌「GALAC」に「今月のダラクシー賞」を長期連載中。

テレビ界に“昭和顔”の時代到来?「ふてほど」の阿部サダヲも「ブギウギ」の趣里も

公開日: 更新日:

趣里にはキャンディーズのランちゃんの面影

 朝ドラ「ブギウギ」を見ていても、ヒロインのスズ子を演じた趣里昭和アイドルキャンディーズのランちゃんの面影を感じさせる顔立ちは昭和顔だし、スズ子のライバルとして現れた新人歌手の水城アユミ(吉柳咲良)、マネジャーの柴本タケシ(三浦獠太)、スズ子の娘・愛子(小野美音/このか)、懐かしの付き人の小夜(富田望生)ら昭和顔だらけ。お手伝いさん役の木野花などは、この人以外はあり得ない。完璧な青森弁も込みでハマっている。

 月曜日からスタートする新朝ドラ「虎に翼」のヒロインを演じる伊藤沙莉も、どこから見てもTHE昭和顔なのでひと安心だ。

「ブラッシュアップライフ」(日本テレビ系)で安藤サクラ演じるヒロインの子ども時代を演じた永尾柚乃も、あの類いまれなる昭和顔のインパクトで一躍人気子役の仲間入り。いまではCMにバラエティーに引っ張りだこだ。

 翻って旧ジャニーズのタレントのドラマにまったくリアリティーを感じないのは「脱昭和顔」だからなのか。中島健人道枝駿佑よりも、やっぱり阿部サダヲ濱田岳に魅せられてしまう。

ふてほど」のヒットもあり、今後、昭和ドラマが量産されるに違いない。だとすれば、昭和顔の需要はますます高まるだろう。

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