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増田俊也小説家

1965年、愛知県生まれ。小説家。北海道大学中退。中日新聞社時代の2006年「シャトゥーン ヒグマの森」でこのミステリーがすごい!大賞優秀賞を受賞してデビュー。12年「木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか」で大宅壮一賞と新潮ドキュメント賞をダブル受賞。3月に上梓した「警察官の心臓」(講談社)が発売中。現在、拓殖大学客員教授。

「時代に挑んだ男」加納典明(16)小熊を屋内で放し飼い「筋肉、臭い、迫力、存在感がぜんぜん違った」

公開日: 更新日:

加納「触ってた。腰ぐらいの高さの大きさまで王国の食堂なんかにいたから」

増田「普通に屋内で放し飼いですか」

加納「そうそう」

増田「犬みたいですね」

加納「いやあ、違う違う。小さいとはいえ、ヒグマは違うのよ。大きさでいえばまだ小熊だからセントバーナードのほうが大きい」

増田「セントバーナードのボス*ですね」
 
※セントバーナードのボス:1970年代当時、ムツゴロウ動物王国で数十頭飼育されていた犬のなかで最も大きかったセントバーナード。秋田犬のグルと主導権を争っていたが、グルの覇権を奪うことはできなかった。
 
加納「そう、そんな名前のセントバーナード。でも迫力がぜんぜん違う。ヒグマは気性も強いし。大きな爪はあるし、パワーがぜんぜん違う。野性そのものだから。筋肉がでかくてパワフルだし、臭いだって違う。ものすごい勢いでじゃれついてくるから俺は蹴っ飛ばしたりしてた。やっぱり存在感が違ってた」

増田「気を抜くとケガさせられるぐらい」

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