土9「ジャニーズ劇場」は堂本剛から始まった

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 土9で思い出すのは、当時の名物広報Kさんのこと。70年代の「太陽にほえろ!」も担当していたベテラン広報レディーは、それは熱心な人だった。とにかく担当番組の取材呼び込みのFAXを送りまくることで有名。一度、名刺交換をした記者全員に送るものだから、自動カット機能がないロール紙だったらそりゃもう大変なことに。

 ちなみに僕のいた部署には連続8通来たことがある。そういえば80年代終盤から毎年「西田ひかる誕生パーティー」の案内が何通も来ていたけど、あれは年1回の風物詩としてやり過ごせた。でも土9は途切れないから厄介だ。

 それはさておき、90年代半ば以降の土9は、キムタク以外のジャニタレが主演する枠として認知され、高視聴率を連発。TOKIOV6、嵐、KAT-TUN、Hey!Say!JUMP……多くの国民的アイドルが主演してきたが、絶対的エースの木村拓哉はフジ月9とTBS日曜劇場にしか主演しなかった。

 どれだけ24時間テレビにジャニタレを起用しても、日テレ連ドラにキムタクは出ないという流れは、キムタクがテレ朝ドラマに主演するようになっても変わらない。いま“占拠シリーズ”で櫻井翔があんなに頑張っているのに。 

(テレビコラムニスト・亀井徳明)

【連載】あの頃、テレビドラマは熱かった

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