現地特派員が配置されていない国で世界規模の事件が起きたらどうするのですか?
■バンコク支局は世界で一番広いエリアをカバーする?
逆に「ほとんど日本で注目を集めるニュースが起きない支局」というと、代表格がバンコク・パリ・ロンドン・カイロじゃないでしょうか。どこも重要な都市だといえばそうなんですが、それほど日本で毎日ニュースになっている? かというとそんなことはなさそうです。「あんまりニュースがないなら特派員がいる必要がないのでは?」と思われそうですが、じつはこれらの支局にいる特派員って、暇じゃないどころかめちゃめちゃハードワークだったりします。
じつはバンコク・パリ・ロンドン・カイロにだいたい各局が支局を置いている理由は、「交通の便がいいから」なんですよね。近隣の諸国に取材に行くのに便利なんです。だからこれらの支局の特派員は、ほぼ「その国」にはいません。ずっと「いまホットな近隣諸国」にいるわけですよ。「ウクライナ」とか「パレスチナ」「イスラエル」あたりにいま行っているのはだいたい各局パリ・ロンドン・カイロあたりの特派員だと思います。あとモスクワですね。
そしてバンコク支局は「世界で最も広いエリアをカバーする支局」である場合が多いです。東南アジア・オセアニアはもちろん東アジアくらいから中東くらいまで。何かあればどこまでも飛んでいくイメージですね。いや、ホント海外特派員って大変なんです。お疲れさまです。