【ウォーフェア 戦地最前線】敵兵に完全包囲された兵士たちの血みどろ脱出劇

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 指揮官のエリック(ウィル・ポールター)は救援に駆けつけた部隊の兵士に「俺はもう駄目だ。キミが指揮を執れ」と命じる。体に重傷を負ったわけではない。彼もまた精神的に混乱しているのだ。

 最近の日本人は高市軍国政権の影響からか、中国と戦争してもいいと安易に考えているふしがある。だが本作を見れば戦争がいかに悲惨なものか、その現実が迫ってくる。兵士は戦い、負傷し、そして生き残ろうとする。屈強な男でも重傷を負えば、あまりの激痛に泣き声をあげて喚き散らす。「戦争はそんなにカッコよくないよ」と好戦的な日本人に説教したくなる。

 さまざまな戦争映画を見てきたが、本作には珍しい光景が登場する。そのひとつがジェット戦闘機による威嚇飛行。町の上を抵抗で飛ぶとこうなるのかと妙に感心させられた。もうひとつが戦車による建物への攻撃。現代の大砲の連射能力の高さを知ることができた。いずれも劇場で味わっていただきたい。

 ちなみに「ウォーフェア(warfare)」は「戦争」「戦闘状態」「武力衝突」の意味である。(配給/ハピネットファントム・スタジオ)

(文=森田健司)

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