【ウォーフェア 戦地最前線】敵兵に完全包囲された兵士たちの血みどろ脱出劇

公開日: 更新日:

 指揮官のエリック(ウィル・ポールター)は救援に駆けつけた部隊の兵士に「俺はもう駄目だ。キミが指揮を執れ」と命じる。体に重傷を負ったわけではない。彼もまた精神的に混乱しているのだ。

 最近の日本人は高市軍国政権の影響からか、中国と戦争してもいいと安易に考えているふしがある。だが本作を見れば戦争がいかに悲惨なものか、その現実が迫ってくる。兵士は戦い、負傷し、そして生き残ろうとする。屈強な男でも重傷を負えば、あまりの激痛に泣き声をあげて喚き散らす。「戦争はそんなにカッコよくないよ」と好戦的な日本人に説教したくなる。

 さまざまな戦争映画を見てきたが、本作には珍しい光景が登場する。そのひとつがジェット戦闘機による威嚇飛行。町の上を抵抗で飛ぶとこうなるのかと妙に感心させられた。もうひとつが戦車による建物への攻撃。現代の大砲の連射能力の高さを知ることができた。いずれも劇場で味わっていただきたい。

 ちなみに「ウォーフェア(warfare)」は「戦争」「戦闘状態」「武力衝突」の意味である。(配給/ハピネットファントム・スタジオ)

(文=森田健司)

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    佐々木朗希をヤンキースが強奪へ…大谷翔平&山本由伸を奪われた名門が企んだ雪辱戦

  2. 2

    AKIRA版はなかったことに? 反町隆史GTO放送開始で荒ぶる「2012年派」

  3. 3

    ゾンビたばこ広島に黒田博樹監督待望論 「打てない、守れない、人気ない」三重苦で新井監督はクビ不可避

  4. 4

    佐々木朗希は一軍復帰1試合でまた抹消…どれだけ脆弱でもドジャースが欲しがったワケ

  5. 5

    近藤真彦「合宿所」の思い出&武勇伝披露がブーメラン! 性加害の巣窟だったのに…「いつか話す」もスルー

  1. 6

    “令和の武器商人”こと小泉進次郎防衛相の「核ありき発言」に自民国防族もカンカン

  2. 7

    ついに1ドル=163円突入で「円安倒産」ラッシュ深刻懸念…すでに前年同期から3割増

  3. 8

    中森明菜のタモリ評「心の底からホッとします」は国民の総意か? サングラス姿と性格的な3要素

  4. 9

    「24時間テレビ」放送1カ月前に日テレ局内に流れる微妙な空気…猛暑の中の星野真里マラソンに大逆風

  5. 10

    震災で家族を心配する選手たちに星野監督が怒号「おまえらは野球だけしとりゃあええんじゃ!」