ダンカンさん「生きがい」を大いに語る 「黒ひげ危機一発」みないな感じで生きづらい世の中をどう生きる?

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巨人のV9を超える阪神のV10が生きがい

 阪神は今年も大丈夫です。先発投手をあげただけでも下手したら10人くらいいますからね。心配なのは今年ストッパーをやる予定だった石井(大智)がアキレス腱断裂で出られないことくらいかな。でも、中継ぎには桐敷(拓馬)、及川(雅貴)、井原(陵人)がいて、ストッパーには岩崎(優)もいます。

 巨人は65年から73年まで9連覇して、日本一になりました。阪神はそれを超える10連覇じゃないといけない。まだ、たった1年です。V10までは燃えていることができると思うんですけどね。それが生きがいです。

 18年にこの事務所(TAP、元オフィス北野)の専務になってから、僕も少し変わりました。自分より売れるタレントが出てこないかなと思うようになった。テレビをつけたら、毎日のようにうちのタレントが出てて、「これ、うちのだよ」って言ってみたいな。CMにどんどん出るようになって、売上も増えて、社員を安心させられて、我々の収入も多くなる。ハワイに行きたいわけじゃないけど、「今年さ、ハワイはもう6回目だよ、飽きちゃってさ」なんて、わざとらしく言ってみたい(笑)。

■毎日仏壇に手を合わせ、月一回のお墓参りする

 鈴木おさむくんとの新刊「でも大丈夫 それでも僕らは生きていく」の最初にお墓のこととか話してるんですよ。ママリン(妻)が亡くなったのは12年前。僕も死んだらそこに入るけど、息子と一緒に毎月、埼玉までお墓参りに行ってます。お墓参りするのは悪くないですよ。行くとリセットできます。浄化されるというか。

 写真を飾っている仏壇には毎日、お茶をあげ、線香をつけて、リンを鳴らし、手を合わせます。僕にとってはそれが毎日のスイッチの切り換えになっています。気持ちがまっさらになるというか。

(ビート)たけしさんに言われたことで一番覚えている言葉ですか。20代の頃かな。「芸能界は楽でいいですね。この仕事に就いてよかった」みたいなことを言ったんです。人気者になって、放送作家としても自分の書いた物が番組なり、楽しくてしょうがなかった時期です。

 そうしたら「一般の人は高校、大学を出て会社に入って、毎日毎日電車に揺られて、60歳まで働いて定年を迎え、それで仕事したって言うんだ」と言われた。その時に「そうか、俺はまだ仕事になっていないんだな」って思って、ずっと働いてきました。今、67歳になって、少しだけ誇ってもいいのにと思ったら、世の中は定年どころか、70歳でも働きましょうってなっちゃいましたけどね(笑)。

「えっ?」と思うかもしれないけど、石田純一さんに教えられたことがあります(笑)。楽屋で話をすると、女子大生とかテニスとか、どうやって女の子を口説いたという話が90%でした。その中で一つだけ、これはと思ったことがあった。

 当時、まだ若くてドラマなんかで、うまくセリフを言うことができなかった。それで「セリフはどうやって言えばいいですかね」と訊いたんです。

 例えばセリフが一行あるとする。それを一息で喋る。するとそれが棒読みみたいに聞こえる…。それに対して石田さんは「適当なところに線を入れて、『、』や『。』じゃないところで切るんだよ。そうすると、人の会話っぽくなるから」って教えてくれた。人は普段はスラスラと普通に喋っていないから、途中で切って喋った方が自然に聞こえるんだよ、と。やってみて、なるほどと思いました。いいことを教わったなと今でも思っています。

 今回は鈴木おさむくんとの共著です。鈴木くんは若い時にいきなり1億円借金して、それを全部返したそうです。そんな経験をしているから、もう何も怖いものはないんじゃないかな。何が、ということじゃないけど、一番怖いのは今の時代かもしれないと敏感に感じている人かもしれません。

 鈴木くんが放送作家をやめたけど、僕だって、ずっとやっていると飽きましたよ。同じような思考で考え、同じような展開になる。でも、自分で歩んできた人生だから、無理して変えようとしても変えられない。よく女性が男に騙されて別れたと言っていたのに、また同じような悪い男に騙されているみたいな感じかな(笑)。

 それでも変えたいと思ったら、最初に言ったみたいに、地球の違うところに行くしかないんじゃないかな。

 薬ですか? 飲んでいますよ。膵臓がちょっと弱いらしくてその働きを助ける薬です。調子が悪いわけじゃなくて、予防で。ただ、怠けちゃうから全然減らなくて。次に病院に行く時は3分の2くらい残ってますけどね(笑)。

(聞き手=峯田淳)

▽鈴木おさむとの共著「でも大丈夫 それでも僕らは生きていく」(東京ニュース通信社)好評発売中!

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