ヤバい三池崇史監督が「バッド・ルーテナント:トウキョウ」で帰ってきた!
元々90年代にレンタルビデオ向けのオリジナルビデオ(OV)作品で頭角を現し、多民族の悪が集う歌舞伎町で中国と日本の混血の刑事が活躍する「新宿黒社会 チャイナ・マフィア戦争」(95年)で注目を浴び、エロとグロと容赦ないバイオレンス描写で海外でも話題を呼んだ「極道戦国志 不動」(96年)で異才ぶりを発揮。以降はアイドル映画やファンタジーにも手を出したが、ふたつの犯罪グループが激突する「DEAD OR ALIVE犯罪者」(99年)で、ラストに哀川翔と竹内力が、いきなり改造人間と念力人間の超常決戦を始めたころから、“三池映画は何でもあり”の時代を迎えた。続く「オーディション」(00年)では、椎名英姫演じる狂気のヒロインが衝撃を与え、ロッテルダム国際映画祭では国際批評家連盟賞を受賞。ホラー監督としても一躍名を高めた。
さらに痛みと笑いを伴うバイオレンス「殺し屋1」(01年)、OV作品ながらカンヌ国際映画祭の監督週間に出品された「極道恐怖大劇場 牛頭GOZU」(03年)あたりまでの三池映画は、どれも期待を上回る面白さで、無双状態だった。
「クローズZERO」(07年)が大ヒットしてからは、幅広い層の観客を意識してか、描写に抑制を利かせるようになった。ヒットメーカーであり続けるための宿命だったのかもしれないが、次に何をしでかすかわからない危なさは薄れていった。


















