「地味にスゴイ!校閲ガール・河野悦子」は、石原さとみの“セカンドデビュー”となったドラマ
今からちょうど10年前、2016年秋に放送されたのが、石原さとみ主演「地味にスゴイ!校閲ガール・河野悦子」(日本テレビ系)だ。原作は宮木あや子の小説「校閲ガール」シリーズ。脚本は中谷まゆみと川﨑いづみ。
物語の舞台は、この年の春クールで黒木華が主演した「重版出来!」(TBS系)と同じ出版界である。しかし出版の仕事として誰もが思い浮かべる「編集」ではなく、「校閲」という設定にしたのが新鮮だった。
校閲とは、本や雑誌の原稿の誤字・脱字、事実誤認などをチェックする仕事だ。重要だが、縁の下の力持ち的役割で、目立つ存在ではない。放送前、「校閲者がドラマの主人公になれるのか?」という不安はあった。
ところが、始まってみれば石原さとみのパワフルな演技がすべてを凌駕してしまう。校閲の守備範囲を逸脱する仕事ぶりにリアリティーうんぬんの意見もあったが、過剰と純情を両輪にした強いキャラクターがドラマ全体を引っ張っていく。


















