日本シリーズは選手も球団もホクホク…年俸アップを恐れた時代から変わった“儲けの仕組み”
【Q】24日に開幕した日本シリーズ(日本S)。かつては「日本一になられると年俸を上げなきゃいけない」と、勝利を望まない球団幹部もいました。現在、日本Sは球団、選手にとって、どのような位置づけになっているのでしょうか?
【A】確かに「優勝争いをして2位に終わるのが最もコストパフォーマンスが良い」と言われた時代はありました。しかし、2004年の球界再編以降、各球団がスポーツビジネスの視点を取り入れ、日本Sの経済的な位置づけも変わってきました。
NPB主催の日本Sは、公式戦やCSのように主催球団が入場料や放映権料を丸々ゲット、とはいきません。入場料は経費を差し引き、出場両球団、選手、NPBで分け合います。第1~4戦は選手28%、両球団各24%、NPB24%。選手への分配がなくなる第5戦以降は、両球団各31.5%、NPB37%です。仮に1試合の純入場料を3億円とすれば、1球団への分配金は4試合で2億8800万円、7試合で約5億7000万円になります。
これに放映権やスポンサー収入の分配、チケット販売や運営の委託料も加わります。NPBは主催者でも、現場の興行は球団や球場に委ねるからです。近年は球団と球場の一体経営が進み、球場使用料や看板使用料、飲食・物販、駐車場、スイートルームの利用料まで取り込める球団も増えました。球場経営まで含めた私の試算では、4試合で終わっても1球団5億円以上、7試合なら10億円規模の収入が見込めます。入場料の取り分はCSに及ばなくても、十分においしい臨時収入です。


















