松井秀喜は感心させられるほどの「図太さ」があった…私が米挑戦成功を確信していたワケ
元巨人の橋本清氏(評論家)による「僕だけが書けるスター選手の真実」(第13回=2004年)を再公開
巨人の新監督に就任した松井秀喜(52)。「ゴジラ」は、どんな指揮官になるのか。その手がかりは、現役時代に見せた野球への姿勢や、人との向き合い方にもある。日刊ゲンダイの過去の連載から、球界OBや関係者が語ったエピソードを再公開。新監督の素顔と人柄に改めて迫る(本文中の年齢、肩書などは掲載当時のまま)。
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こんな高校生、見たことがなかった。松井秀喜はあらゆる面で規格外の新人だった。
まず、その風貌。初めて見たとき、「なんや、このオッサンは」と思った。ごっつい体にいかつい顔。中でも、巨大な耳に驚いた。こら、カネを儲けるで。仲間とそんな話をしながらからかったが、松井に物おじする様子はなし。PL学園時代から、他を圧倒する迫力のあった2歳年上の清原さんに接してきたが、それとはまた違った貫録、雰囲気を5歳年下の松井は漂わせていた。
デカイのは体だけではない。シーズンが始まると、ボクらはしばしば松井に待たされた。彼はまず集合時間に現れない。朝が弱いのか、細かいことを気にしないのか。遠征先の宿舎前につけられたバスの中で「また、松井かよ」と先輩選手の怒声がよく飛んだ。険悪な空気が漂う中でようやくバスに乗り込んできた松井は「すいません、ハハハ」と笑って終わり。翌日も平気で遅刻した。新人、それも高卒の下っ端が遅刻して、先輩を待たせているのに平然としている。あきれるのを通り越して、妙に感心したものだった。当時からすべてに大物感があった。


















