『レクイエム・フォー・ドリーム 4Kリマスター』ダイエットと麻薬の依存症でもがく“不幸の親子どんぶり“
一方、息子のハリーは新たにつき合い始めたマリオン(ジェニファー・コネリー)との恋に夢中だ。孤独な心を抱えて出会った彼らは、お互いの存在こそが自分を救ってくれると信じ、未来に思いを馳せる。そんななかハリーの友人タイロン(マーロン・ウェイアンズ)が耳よりな情報を持ってくる。麻薬の転売で儲けようというのだ。麻薬を売買しながら、自分たちも薬物に依存していくハリーとマリオン。共通の夢を抱いていた彼らはやがて、抜け出せない地獄へと堕ちていく--。
主役は母親のサラ。その周りに無軌道な息子ハリーと恋人マリオン、友人タイロンを配置し、ギャングの銃撃などがアクセントとして盛り上げる。麻薬を打つたびに目の瞳孔が開き、体内の細胞が収縮する映像は映画「サブスタンス」(24年)でも見かけた。元祖は本作ということだろうか。
物語の中心テーマは「幸福の不幸」だろう。サラはテレビ出演のために若いころの赤いドレスを着たい。そのためダイエットに挑む。一方、ハリーは恋人のマリオンにぞっこんで、彼女と一緒にビジネスを始めたい。その軍資金として麻薬の売買に手を染める。


















