肩が痛いと思ったら実は…死に直結「急性冠症候群」の恐怖

公開日: 更新日:

「症状が弱い」「しばらくして治まった」という時も、油断は禁物だ。

 不安定狭心症は対処が遅れると心筋梗塞につながり、さらに対処が遅れると死ぬ。
 ただ、心筋梗塞の治療技術は向上しており、早い段階で病院に運ばれれば、病院内の死亡率は6%と低い。

 心筋梗塞の死亡の半数以上は「院外死」なのだ。
「病院へは早く行けば行くほどいい。心筋梗塞の発症から詰まった血管を再灌流(かんりゅう)(再開通)するまでの時間によって、治療効果は大きく異なる。近年の報告では、150分の再灌流と90分以内の再灌流では、院内で死亡するリスクは150分の再灌流の方が1.7倍も高い。カテーテル治療などによる再灌流は、搬送の時間を含め120分以内に行うのが理想と考えられています」

 救急車で病院に運ばれても、検査やカテーテル治療、手術の準備などで、120分なんてあっという間に過ぎる。「あっ」と思ったら即行動が、急性冠症候群から身を守る鉄則なのだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    “お荷物”佐々木朗希のマイナー落ちはド軍にとっても“好都合”の理由とは?

  2. 2

    国分太一が社長「TOKIO-BA」に和牛巨額詐欺事件の跡地疑惑…東京ドーム2個分で廃墟化危機

  3. 3

    「地球を救う前に社員を救ってくれ!」日テレ「24時間テレビ」が大ピンチ…メインスポンサー日産が大赤字

  4. 4

    仰天! 参院選兵庫選挙区の国民民主党候補は、県知事選で「斎藤元彦陣営ボランティア」だった

  5. 5

    たつき諒氏“7月5日大災害説”を「滅亡したんだっけ」とイジる古市憲寿氏に辛辣な声が浴びせられる理由

  1. 6

    参政党・神谷代表は早くも“ヒトラー思想”丸出し 参院選第一声で「高齢女性は子どもが産めない」

  2. 7

    兵庫は参院選でまた大混乱! 泉房穂氏が強いられる“ステルス戦”の背景にN党・立花氏らによる執拗な嫌がらせ

  3. 8

    「国宝級イケメン」のレッテルを国宝級演技で払拭 吉沢亮はストイックな芝居バカ

  4. 9

    ドジャース佐々木朗希 球団内で「不純物認定」は時間の問題?

  5. 10

    近年の夏は地獄…ベテランプロキャディーが教える“酷暑ゴルフ”の完全対策