肩が痛いと思ったら実は…死に直結「急性冠症候群」の恐怖

公開日: 更新日:

 近年、崩壊しやすいプラークと、そうでないプラークがあることが分かってきた。
「プラークが軟らかく、プラークを覆う皮膜(繊維性皮膜)が薄いと崩壊しやすい。また、プラークにマクロファージ(体の掃除役を担う細胞)や炎症細胞が多いと崩壊しやすい。これらは明らかになっていますが、どういう人に崩壊しやすいプラークが多いかは、詳細には分かっていません」

 自分の状態を確実に調べられない以上、急性冠症候群が疑われる症状があれば、すぐに対策を講じなければならない。
「特徴的な症状は、胸痛や息切れです。しかし、意外な症状が出ることもあります。私の知人は肩の痛みで心電図をとったら心筋梗塞で、病院に着いた時には心破裂を起こしていました。肩凝り、歯痛、腹痛、腕の痛みなどの症状を訴える人もいます。これまで感じたことがない痛みがあったら、循環器科のある病院をすぐに受診すべきです」

■冷や汗もひとつのポイント

 もうひとつのポイントは、冷や汗だ。
「冠動脈の狭窄(きょうさく)で心臓のポンプ作用が弱まると、交感神経が心臓を動かそうと信号を出します。交感神経が優位に立つので、汗が出るのです」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    もしやり直せるなら、入学しない…暴力に翻弄されたPL学園野球部の事実上の廃部状態に思うこと

  2. 2

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  3. 3

    永野芽郁は疑惑晴れずも日曜劇場「キャスター」降板回避か…田中圭・妻の出方次第という見方も

  4. 4

    巨人阿部監督が見切り発車で田中将大に「ローテ当確」出した本当の理由とは???

  5. 5

    「高島屋」の営業利益が過去最高を更新…百貨店衰退期に“独り勝ち”が続く背景

  1. 6

    かつて控えだった同級生は、わずか27歳でなぜPL学園監督になれたのか

  2. 7

    JLPGA専務理事内定が人知れず“降格”に急転!背景に“不適切発言”疑惑と見え隠れする隠蔽体質

  3. 8

    「俳優座」の精神を反故にした無茶苦茶な日本の文化行政

  4. 9

    (72)寅さんをやり込めた、とっておきの「博さん語録」

  5. 10

    第3の男?イケメン俳優が永野芽郁の"不倫記事"をリポストして物議…終わらない騒動