空前の「立ち食いブーム」 懐だけでなく健康にも良かった

公開日: 更新日:

 胆汁の流れが悪くなると、胆石もできやすくなる。胆石は、長時間座っていること自体がリスクになり、どれだけ運動しても改善されない。それだけ座った姿勢は、胆汁の流れに悪影響を与えるのだ。

 他にも、海外には「立ち食いは健康にいい」という報告がある。医療関係者が世界各地のさまざまな民族の食事姿勢を研究したところ、最も健康に良かったのが「立ち食い」で、以下、「椅子に座った姿勢」「しゃがんだ姿勢」だったという。しゃがんだ姿勢は大腿(だいたい)部と腹部が圧迫されて血の流れが悪くなり、心臓や胃への血液供給量が少なくなる。逆に立った姿勢なら、臓器への血液供給量がキープされるとしている。

「胃の血流量は、胃粘液の量に直結します。正常な胃粘膜は粘液でびっしりとコーティングされていて、胃壁がしっかり守られています。しかし、粘液が減るとバリアーが減ってしまうので、アルコールなどの攻撃因子によってダメージを受け、胃が荒れやすくなります」(江田院長)

 糖尿病の人は食後、低血糖でふらついて転倒の危険もあるから注意が必要だが、立ち食いにはメリットがたくさんあるのだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    元小結・臥牙丸さんは5年前に引退しすっかりスリムに…故国ジョージアにタイヤを輸出する事業を始めていた

  2. 2

    ドジャース大谷翔平に「不正賭博騒動」飛び火の懸念…イッペイ事件から1年、米球界に再び衝撃走る

  3. 3

    遠野なぎこさんは広末涼子より“取り扱い注意”な女優だった…事務所もお手上げだった

  4. 4

    ヘイトスピーチの見本市と化した参院選の異様…横行する排外主義にアムネスティが警鐘

  5. 5

    ASKAや高樹沙耶が参政党を大絶賛の一方で、坂本美雨やコムアイは懸念表明…ネットは大論争に

  1. 6

    巨人・田中将大「巨大不良債権化」という現実…阿部監督の“ちぐはぐ指令”に二軍首脳陣から大ヒンシュク

  2. 7

    世良公則、ラサール石井…知名度だけでは難しいタレント候補の現実

  3. 8

    自民旧安倍派「歩くヘイト」杉田水脈氏は参院選落選危機…なりふり構わぬ超ドブ板選挙を展開中

  4. 9

    “お荷物”佐々木朗希のマイナー落ちはド軍にとっても“好都合”の理由とは?

  5. 10

    フジの「ドン」日枝久氏が復権へ着々の仰天情報! お台場に今も部屋を持ち、車も秘書もいて…