“健康効果”ハードル低く 新「機能性表示食品」要注意ポイント

公開日: 更新日:

 4月から新しく「機能性表示食品制度」がスタートした。これまでの「特定保健用食品(トクホ)」と「栄養機能食品」に続く第3の食品表示制度で、“健康効果”を謳うことができる食品の範囲が拡大された。惑わされないようにしたい。

「〇〇は△△の健康維持を助ける栄養素です」

 近いうちにスーパーやコンビニは、こんな“健康効果”を謳った食品であふれ返ることになる。

 今回の新制度では、生鮮食品、加工食品、サプリメントなど、ほぼすべての食品が対象になる。「〇〇に効く」「〇〇を治す」などと病気の治療や予防効果については表示できないが、「体のどの部分の健康に役立つのか」「どの成分がどうやって機能するのか」など、健康の維持や増進の範囲なら、科学的根拠となる資料を提出するだけで、国の事前審査がなくても表示できる。しかも、すでに発表されている過去の研究論文を科学的根拠として使うことができるため、ハードルがガクンと下がった。

 消費者庁は、人員を強化して違反表示を取り締まる方針を打ち出しているが、玉石混交の“健康食品”が入り乱れるのは間違いない。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阪神・大山悠輔「5年20億円」超破格厚遇が招く不幸…これで活躍できなきゃ孤立無援の崖っぷち

  2. 2

    織田裕二がフジテレビと決別の衝撃…「踊る大捜査線」続編に出演せず、柳葉敏郎が単独主演

  3. 3

    兵庫県・斎藤元彦知事を待つ12.25百条委…「パー券押し売り」疑惑と「情報漏洩」問題でいよいよ窮地に

  4. 4

    W杯最終予選で「一強」状態 森保ジャパン1月アジア杯ベスト8敗退からナニが変わったのか?

  5. 5

    悠仁さまは東大農学部第1次選考合格者の中にいるのか? 筑波大を受験した様子は確認されず…

  1. 6

    指が変形する「へバーデン結節」は最新治療で進行を食い止める

  2. 7

    ジョン・レノン(5)ジョンを意識した出で立ちで沢田研二を取材すると「どっちが芸能人?」と会員限定記事

  3. 8

    中山美穂さんの死を悼む声続々…ワインをこよなく愛し培われた“酒人脈” 隣席パーティーに“飛び入り参加”も

  4. 9

    巨人今季3度目の同一カード3連敗…次第に強まる二岡ヘッドへの風当たり

  5. 10

    「踊る大捜査線」12年ぶり新作映画に「Dr.コトー診療所」の悲劇再来の予感…《ジャニタレやめて》の声も