老化早める物質「AGE」は食事の工夫で蓄積量が抑えられる

公開日: 更新日:

 つまり、肉料理なら揚げ物や焼き肉より「しゃぶしゃぶ」や「蒸し料理」を選ぶのがコツ。そうはいっても、揚げ物や焼き物をまったく食べないというのは難しい。

「揚げ物や焼き物を毎日のように食べている人は、3回に1回でいいので茹で物や蒸し料理に変える工夫をしてみてください。それだけでも効果があります」

 米国の糖尿病患者を対象に行われた研究では、1日のAGE摂取量を30~50%カットすると、約4カ月で体にいい兆候が出始めたという。

 体内で作られるAGEは、食後の血糖上昇によって生じる余分な糖とタンパク質が結合することで生まれる。血糖値が高い時間が長いほど生成量は増えるので、食後の血糖上昇はなるべく低く抑えたい。まずは野菜から先に口をつけ、炭水化物は最後に食べるといった工夫が有効だ。

 一度体内に蓄積したAGEは、15年は消えないともいわれている。なるべく蓄積量を増やさないために、いまから対策を実行したい。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    新生阿部巨人は早くも道険し…「疑問残る」コーチ人事にOBが痛烈批判

  2. 2

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  3. 3

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  4. 4

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  5. 5

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  1. 6

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  2. 7

    維新・藤田共同代表にも「政治とカネ」問題が直撃! 公設秘書への公金2000万円還流疑惑

  3. 8

    35年前の大阪花博の巨大な塔&中国庭園は廃墟同然…「鶴見緑地」を歩いて考えたレガシーのあり方

  4. 9

    米国が「サナエノミクス」にNO! 日銀に「利上げするな」と圧力かける高市政権に強力牽制

  5. 10

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性