水分大量摂取が招く「水毒症」 熱中症対策は“一緒に梅干し”で

公開日: 更新日:

 熱中症を防ぐため、あちこちで「こまめな水分補給を!」という対策法が盛んにアナウンスされている。だが、むやみに水分を取り過ぎると「水毒症」を引き起こし、最悪の場合、死に至ることもある。循環器専門医で「井上医院」(水戸市)院長の井上幸一氏に、水毒症について気をつけるべきポイントを聞いた。

 健康な成人の水分補給目安量は1日約2リットルといわれる。その3倍に当たる1日6リットル以上の水を飲むと、水毒症を引き起こす可能性があるという。

「ただ、6リットルという数値は、健康な腎臓を持った成人が摂取した場合の目安です。50~60代の中高年は腎臓の機能が低下しているケースも多い。2リットルを超えたら水毒症にかかる可能性があるといっていいでしょう」

 腎臓は、血液中の尿素や老廃物と一緒に、余分な水分を尿として排出する役割がある。その排出速度は通常1分間に平均1~1.5㏄程度で、1日に換算すると1.5リットルほど。健康な腎臓がフルに活動したとしても、1分間に16㏄の尿排出が限界なのだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  2. 2

    志村けんさん急逝から5年で豪邸やロールス・ロイスを次々処分も…フジテレビ問題でも際立つ偉大さ

  3. 3

    (4)指揮官が密かに温める虎戦士「クビ切りリスト」…井上広大ら中堅どころ3人、ベテラン2人が対象か

  4. 4

    今なら炎上だけじゃ収まらない…星野監督は正捕手・中村武志さんを日常的にボコボコに

  5. 5

    「高市早苗総裁」爆誕なら自民党は下野の可能性も…“党総裁=首相”とはならないワケ

  1. 6

    志村けんさん急逝から5年、更地になった豪邸の記憶…いしのようことの“逢瀬の日々”

  2. 7

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋

  3. 8

    広陵辞退騒動だけじゃない!「監督が子供を血だらけに」…熱戦の裏で飛び交った“怪文書”

  4. 9

    広陵野球部は“廃部”へ一直線…加害生徒が被害生徒側を名誉棄損で告訴の異常事態

  5. 10

    (3)阪神チーム改革のキモは「脱岡田」にあり…前監督との“暗闘”は就任直後に始まった