重大病発症の要因にも…「冬の便秘」放置はこんなに危険

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 米国で行われた閉経後の女性7万人を対象にした研究でも、便秘の重症度が上がれば上がるほど、心血管イベントが増えるという報告がある。たかが便秘と思って放置していると、取り返しのつかないことになりかねないのだ。

 東邦大学医療センター佐倉病院循環器科の東丸貴信教授はこう言う。

「高齢になると、動脈硬化、高血圧糖尿病といった心血管イベントのリスク因子をいくつも持っているケースが多くなります。そうした人が便秘に苦しみ、何とか排便しようとトイレで強くいきむと、血圧が急上昇して血管や心臓に大きな負担がかかり、脳卒中心筋梗塞を招きやすくなってしまうのです」

 トイレで軽くいきむと、最大血圧が60~70mmHg以上アップするといわれている。強くいきめばそれだけ血圧もアップするから、リスクはさらに上昇する。

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 また、とりわけ冬は要注意。普段過ごしている部屋の室温に比べ、トイレの気温が低い場合が多いため、トイレに行っただけでも血圧は急上昇する。そうした「ヒートショック」に便秘によるいきみが加われば、危険はハネ上がる。

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