街から薬局が消え、パート薬剤師の失業が増える!?

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 そのため薬剤師認定制度認証機構の研修受講なども必須となるはずです。

 むろん、「かかりつけ薬剤師」のいる薬局はそれにふさわしい環境を整えておかなければなりません。すなわち、その患者さんが必要とするすべての薬をそろえる必要があります。また、24時間患者に対応できるよう、「かかりつけ薬剤師」が対応できないときにサポートしてくれる別の薬剤師が不可欠となります。

 こう考えると、新設される「かかりつけ薬剤師指導料」を得るには、パート薬剤師が多い個人経営の街の調剤薬局にはかなりハードルが高くなるということです。

 ならば、「かかりつけ薬剤師」など持たなくてもいいや、という薬局も出てきそうですが、そうもいきません。今回の診療報酬改定では、全体の処方箋受け付けが4万枚を超える大型調剤薬局グループで、特定の病院からの処方箋枚数が95%を超えた「門前薬局」などには、これまでより低い「調剤基本料」が設定されることになります。いずれ、このルールは小さな薬局にも適用されるでしょう。

 現在、全国には5万7000もの薬局がありますが、その7割近くは「門前薬局」。今後はその数が減ることは確実です。

【連載】当事者たちが明かす「医療のウラ側」

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