臓器や血管をジワジワ破壊 「過剰な塩分」があなたを蝕む

公開日: 更新日:

「塩分を過剰に取ると、のどが渇き水を飲みますが、これは水を吸収することで体内のナトリウム濃度を一定にするためです。その結果、血液やリンパ液などの量が増え、60兆個といわれる細胞が肥大化してしまうのです」(松尾院長)

■“見えない塩”とともに血管、心臓、腎臓などを攻撃

 いわゆるむくみの状態で、細胞には打撃だ。同時に血流が増えることで血管壁はもろく傷つきやすくなり、内圧は高まる。それに対抗して血管壁は厚く硬くなる。

「腎臓は体内の老廃物以外に余分な塩分や水分を尿中に排出する。過剰な塩分摂取は腎臓に直接負担をかけます。毛細血管の固まりである腎臓の動脈硬化が進むと、腎硬化症と呼ばれる病気を引き起こす。そのまま高血圧を放置すると腎不全に進行することもあり、最悪人工透析が必要になります」(松尾院長)

 腎臓に不具合が生じると心臓にも悪影響が出る。流れにくくなった血流を通そうと無理するからだ。実際、慢性腎臓病の人は健康な人に比べて2倍の心筋梗塞発症リスクがあると報告されている。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  2. 2

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  3. 3

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  4. 4

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  5. 5

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  1. 6

    国分太一問題で日テレの「城島&松岡に謝罪」に関係者が抱いた“違和感”

  2. 7

    今度は横山裕が全治2カ月のケガ…元TOKIO松岡昌宏も指摘「テレビ局こそコンプラ違反の温床」という闇の深度

  3. 8

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    大谷翔平のWBC二刀流実現は絶望的か…侍J首脳陣が恐れる過保護なドジャースからの「ホットライン」