臓器や血管をジワジワ破壊 「過剰な塩分」があなたを蝕む

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「塩分を過剰に取ると、のどが渇き水を飲みますが、これは水を吸収することで体内のナトリウム濃度を一定にするためです。その結果、血液やリンパ液などの量が増え、60兆個といわれる細胞が肥大化してしまうのです」(松尾院長)

■“見えない塩”とともに血管、心臓、腎臓などを攻撃

 いわゆるむくみの状態で、細胞には打撃だ。同時に血流が増えることで血管壁はもろく傷つきやすくなり、内圧は高まる。それに対抗して血管壁は厚く硬くなる。

「腎臓は体内の老廃物以外に余分な塩分や水分を尿中に排出する。過剰な塩分摂取は腎臓に直接負担をかけます。毛細血管の固まりである腎臓の動脈硬化が進むと、腎硬化症と呼ばれる病気を引き起こす。そのまま高血圧を放置すると腎不全に進行することもあり、最悪人工透析が必要になります」(松尾院長)

 腎臓に不具合が生じると心臓にも悪影響が出る。流れにくくなった血流を通そうと無理するからだ。実際、慢性腎臓病の人は健康な人に比べて2倍の心筋梗塞発症リスクがあると報告されている。

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