著者のコラム一覧
青島周一勤務薬剤師/「薬剤師のジャーナルクラブ」共同主宰

2004年城西大学薬学部卒。保険薬局勤務を経て12年9月より中野病院(栃木県栃木市)に勤務。“薬剤師によるEBM(科学的エビデンスに基づく医療)スタイル診療支援”の確立を目指し、その実践記録を自身のブログ「薬剤師の地域医療日誌」などに書き留めている。

子供の胃腸炎対策はリンゴジュースでもいい!?

公開日: 更新日:

 お子さんがウイルス性胃腸炎にかかってしまった時、親御さんにとっては、脱水症状を心配されるかもしれません。医療機関を受診すると、脱水予防に経口補水液を勧められることもあるでしょう。経口補水液とはスポーツドリンクと似たような飲料ですが、ミネラル成分を強化し、糖分を抑え、水分補給により適した飲料といわれています。

 しかし、お子さんによっては、甘味が少なく塩分のやや強い経口補水液は「飲みにくい」というケースもあります。ただでさえ、嘔吐しているわけですから、お子さんの好きなジュースなどで脱水予防できれば、それに越したことはありません。

 米国医師会誌電子版(2016年4月30日付)に、胃腸炎への「リンゴジュース」と「経口補水液」の効果を比較した論文が掲載されました。この研究は、カナダの小児救急を受診した胃腸炎症状と脱水所見のある6カ月から5歳までの患者が対象となりました。被験者は、「水で希釈したリンゴジュースを投与するグループ」(323人)と「リンゴ味の経口補水液を投与するグループ」(324人)にランダムに振り分けられ、7日以内の治療失敗(再入院や点滴治療の開始など)が検討されています。

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