気になる手の震え…「本態性振戦」はなぜ起こる

公開日: 更新日:

 神経内科では、本態性振戦に対して、興奮度を下げて震えの症状を改善する薬を処方する。

「本態性振戦は、緊張・興奮によって起きるため、心臓の脈拍や血圧を下げる薬で興奮状態を落ち着かせます。β遮断薬が第一選択薬ですが、副作用に注意が必要です。また、疲れなどがたまると震えがひどくなります。悩みを抱えている人は体調と相談しながら、薬を服用してうまく病気と付き合っていくことが大切です」

 欧米では、個人の尊厳が損なわれる病気だとして、原因や治療法の研究が行われている。近年、日本でも少しずつ振戦の存在が見直されている。現時点では、まだ明確な治療法はないが、研究が進めば完治が可能になるかもしれない。

 ただ、薬剤で震えを緩和するだけでも、精神的な苦痛から解放される。年だから仕方がない……と思いながら悩んでいる人は、まずは神経内科に相談だ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阪神・梅野がFA流出危機!チーム内外で波紋呼ぶ起用法…優勝M点灯も“蟻の一穴”になりかねないモチベーション低下

  2. 2

    梅野隆太郎は崖っぷち…阪神顧問・岡田彰布氏が指摘した「坂本誠志郎で捕手一本化」の裏側

  3. 3

    「高市早苗首相」誕生睨み復権狙い…旧安倍派幹部“オレがオレが”の露出増で主導権争いの醜悪

  4. 4

    巨人・戸郷翔征は「新妻」が不振の原因だった? FA加入の甲斐拓也と“別れて”から2連勝

  5. 5

    国民民主党「選挙違反疑惑」女性議員“首切り”カウントダウン…玉木代表ようやく「厳正処分」言及

  1. 6

    時効だから言うが…巨人は俺への「必ず1、2位で指名する」の“確約”を反故にした

  2. 7

    パナソニックHDが1万人削減へ…営業利益18%増4265億円の黒字でもリストラ急ぐ理由

  3. 8

    ドジャース大谷翔平が3年連続本塁打王と引き換えに更新しそうな「自己ワースト記録」

  4. 9

    デマと誹謗中傷で混乱続く兵庫県政…記者が斎藤元彦県知事に「職員、県議が萎縮」と異例の訴え

  5. 10

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず