従来薬と異なる作用機序 新薬登場でてんかん治療が変わる

公開日: 更新日:

 発作による悲惨な事故の報道などから、偏見や誤解が多い「てんかん」。新薬が登場し、新たな治療の展開が期待されている。

 以下のうち、てんかんで正しい情報はどれか。わかるだろうか?

(1)発作で死んでしまうことがある
(2)こころの病気
(3)遺伝する
(4)発作中に舌を噛むので口の中にハンカチなどを入れるとよい
(5)発作が起きたら救急車を呼ぶ

 特に(3)~(5)は「イエス」と思っている人が多いが、実はすべて間違った情報だ。

「日本てんかん学会」理事長で、東京女子医大名誉教授の大澤眞木子医師は、「どの年齢でも起こるてんかんは、発作で死ぬことはまずなく、こころの病気でもありません。遺伝が原因のケースはごくわずかで、約5割は原因不明。発作中は口の中にものを入れる方が危険であり、ほとんどの発作は救急車を必要としません」と指摘する。

 7月に製造販売承認を取得した新薬(一般名ラコサミド)は、従来薬と違う作用機序を持つ。ほかの抗てんかん薬で十分な効果が認められないてんかん患者に対し、従来薬との併用療法によって脳の一部が興奮して起こす部分発作を抑制する。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    「二股不倫」永野芽郁の“第3の男”か? 坂口健太郎の業界評…さらに「別の男」が出てくる可能性は

  3. 3

    気温50度の灼熱キャンプなのに「寒い」…中村武志さんは「死ぬかもしれん」と言った 

  4. 4

    U18日本代表がパナマ撃破で決勝進出!やっぱり横浜高はスゴかった

  5. 5

    坂口健太郎に永野芽郁との「過去の交際」発覚…“好感度俳優”イメージダウン避けられず

  1. 6

    大手家電量販店の創業家がトップに君臨する功罪…ビック、ノジマに続きヨドバシも下請法違反

  2. 7

    板野友美からますます遠ざかる“野球選手の良妻”イメージ…豪華自宅とセレブ妻ぶり猛烈アピール

  3. 8

    日本ハム・レイエスはどれだけ打っても「メジャー復帰絶望」のワケ

  4. 9

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  5. 10

    自民党総裁選の“本命”小泉進次郎氏に「不出馬説」が流れた背景