入浴前にカテキン茶を飲めば体内への吸収率は7倍へ

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 その1時間後の結果、「お風呂に入った人のカテキン吸収率は、お風呂に入らない人の7倍になった」と早坂教授が言う。

「お風呂に入ると血流が良くなります。血の巡りが良くなるため、体に入ったカテキンも血流アップで吸収率が高まったとみられます」

 つまり、入浴前に緑茶などカテキン入りの飲み物を飲むことで褐色脂肪細胞が活性化され、やせやすい体質に変えることができるというわけだ。

 では、褐色脂肪細胞をさらに活性化するにはどうしたらいいのか? 褐色脂肪細胞が肩甲骨の周りにあるため、肩回りの運動が効果的という意見もある。しかし、確実なのは水泳だ。水中では多くの熱が奪われるため、体温を維持しようと褐色脂肪細胞が活性化し、脂肪を燃やそうとするからだ。

 泳ぐことができればいいが、泳げなくても、プール内を歩行するだけで効果はある。できたら、温水プールではなく、風邪をひかない程度の、やや冷たいプールの方が効果があるかもしれない。

 プールは嫌だという人は、手を冷たくするのもいいかもしれない。手のひらには冷点があり、脳を通じて褐色脂肪細胞を刺激する。褐色脂肪細胞を活性化して基礎代謝を上げることは、リバウンドなしのダイエットの秘訣。覚えておこう。

【連載】ダイエットを科学する

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