(2)上位クラスの補聴器以外も…「紛失保証」が手厚くなった
補聴器を購入したいと思っていても、「なくしてしまうのが怖い」とためらう方は少なくありません。
近年、補聴器は技術の進歩により高機能化・小型化が進み、周囲からほとんど目立たないほどになりました。なかには本人ですら装着していることを忘れてしまうほど自然なつけ心地のため、置き忘れや紛失の事例も増えています。実際にご来店されるお客さまの中にも、過去に補聴器を紛失した経験をお持ちの方が少なくありません。
こうした状況を受けて、近年は「紛失保証制度」を新設したり、保証の対象や範囲を広げたりするメーカーが増えてきました。
これまで補聴器の紛失保証は、片耳50万円を超えるような上位機種に限られていました。
しかし2025年1月から、世界シェアナンバーワンを誇るグローバル企業のフォナックが、比較的手頃な「エッセンシャルクラス」(10万円台後半)にも1年間の紛失保証を導入。同じく高いシェアを持つオーティコンも、より安価な機種を含む対象製品について、条件を満たせば新品または同等品を無償提供する「製品紛失保証サービス」を開始しました。